家事だけじゃない不公平!子どもの教育「母親主導」が当たり前?
学校行事「参加している」父親わずか5%
共働き家庭の子どもの教育方針は「母親主導」で――。子どもの教育や学習サポートにおける夫婦の役割分担に関して、父親よりも母親の負担が大きい実態が、学習塾を運営する明光ネットワークジャパン(東京都新宿区)の調査で明らかになりました。夫婦の関係性を巡っては、家事分担の不公平が指摘されますが、共働き夫婦が増える中、子どもの教育への負担感は新たな火種となりそうです。 【写真】米ドジャース大谷翔平選手の妻・真美子さんのドレス、腕や胸や脚を出さなくても素敵だけど…欧米女性はどう見る? 11月22日の「いい夫婦の日」にちなみ、中学生の子どもを持つ共働きの保護者950人を対象に、同社が10月31日~11月6日にインターネットで調査。学校行事への参加状況、教育費、進路サポートなどについて、アンケートを実施しました。 「子どもの教育方針を主にだれが決定しているか?」の質問に、最も多かった回答は「母親」で51.4%(母親:24.6%、どちらかというと母親:26.8%)、次いで「夫婦共同」が33.5%でした。「父親」は13.9%(父親:4.0%、どちらかというと父親9.9%)にとどまり、共働き家庭の半数以上で、子どもの教育方針を母親が決めていることが分かりました。 「授業参観など学校行事に参加していますか?」の質問では、「参加している」(57.4%)と「時々参加している」(35.3%)を合わせて、参加率は92.7%に上りました。 参加していると回答した人に夫婦の参加割合を尋ねたところ、最も多かったのは「母親」で73.0%(母親が参加:41.1%、どちらかというと母親が参加:31.9%)、次いで「夫婦同じくらい」が16.9%、「父親」が5.6%(父親が参加:2.4%、どちらかというと父親が参加:3.2%)という結果でした。 学習サポートに関して、宿題、受験、進路のそれぞれで夫婦間の分担割合を聞いたところ、宿題サポートは「母親」が48.0%(母親:32.8%、どちらかというと母親:15.2%)、受験サポートは「母親」が53.7%(母親:31.9%、どちらかというと母親:21.8%)、進路サポートは「母親」が50.2%(母親:30.0%、どちらかというと母親:20.2%)でした。 日常的な宿題や学習にとどまらず、進路や受験などの相談・アドバイスでも母親の役割が大きいことがうかがえます。