家事だけじゃない不公平!子どもの教育「母親主導」が当たり前?
家事を「手伝うもの」と思っている夫に不満
共働き夫婦の役割分担については、夫婦それぞれが家事に費やす時間の差が問題になります。総務省の社会生活基本調査(2021年)によると、6歳未満の子どもがいる共働き家庭での1日の家事関連時間は、妻が6時間33分だったのに対し、夫は1時間55分でした。 リンナイ(名古屋市)は今年7月、共働きの夫婦計1000人を対象に、家事分担に関する意識調査を実施。「パートナーの家事に不満があるか」を尋ねたところ、女性の7割が「不満がある」と回答しています。その理由として、「家事を『手伝うもの』と思っていること」(43.0%)、「時間があるのにやろうとしないこと」(41.0%)、「やり方が気に入らない・雑なこと」(41.0%)などが挙げられました。 家事分担の夫婦格差について、知的家事プロデューサーの本間朝子さんは「妻が不満を感じる大きな理由の一つに、夫の当事者意識の薄さがあります。妻は夫に、指示を待つ『お手伝い』ではなく、自発的に動く『当事者』になってほしいと思っているのです」とアドバイスします。 学校行事への出席や宿題の面倒などは、母親がするのが当たり前となってしまうと、共働きの妻の負担感が高まり、不満となるかもしれません。いい夫婦を維持するために、子どもの教育についても夫の当事者意識が求められそうです。 (読売新聞メディア局 鈴木幸大)