海外メディアは大坂なおみの全豪Vをどう評価したのか?「大坂時代の到来」「4大大会通算10度Vできる」
米「フォックス・スポーツ」は「大坂は次のセリーナになれる。だが、その前に一つのことを証明しなければならない」との見出しを取り、セリーナ・ウィリアムズの後継者になるとの見方を示した。 記事は「今までの大坂は好不調の波があって継続的に結果を出せなかったが、23歳となって“禅”のようなメンタリティを持つまでになった。コート内外でメンタルが安定し、彼女自身に、“女子テニスの顔である”との自覚がある。彼女は偉大なるアメリカ人(セリーナ)のマントを継承する運命だ」と称賛した。だが、同紙も、その条件として「芝とクレーでの競争力を高めなければならない」と、まだ勝てていない全仏、全英での活躍を要求した。 英BBCも「大坂が女子テニスの傑出したスター選手としての地位を固めた」と称賛した。「彼女が2020年2月以来敗北を喫しておらず、連勝は21試合に伸びている」、「大坂は1991年のモニカ・セレシュ以来となるグランドスラム決勝の最初の4度をすべて勝った初めての選手となる」などと記録を使って、その強さを称えた。 記事は「穏やかな話し方をする大坂が最近のスポーツ界でビッグスターとして浮かび上がり、グランドスラムの優勝によって再びそのことを証明した。コート上で見せた彼女の巧みなショットと、はっきりとした思考は、相手にとって対応するには手に余り過ぎたということを証明した。コート外では、彼女は世界で最も人気のあるアスリートの1人へと成長し、著名な社会活動家としての声を持つことにも気がついた」と紹介。 「大坂への次の疑問はこのハードコートでの支配をクレーやグラスコートへ移すことができるのかということだ。全仏オープンとウィンブルドンでまだこの成功はもたらされていないが、今回の成功を祝った後の次の野望は、次の数週間、数年で、それを変えていくことになるだろう」と、同メディアも、まだ結果を残せていない全仏、全英での活躍へ期待を寄せた。