今日全豪OP決勝!海外メディアの見立ては大坂優勝予想で一致…「ブレイディのトップスピンのフォアに注意」の声も
テニスの全豪オープン女子シングルスの決勝が今日20日、日本時間午後5時30から豪州メルボルン・パークで行われ、2年ぶり2度目の優勝を狙う世界ランク3位の大坂なおみ(23、日清食品)が4大大会初の決勝進出を果たした同24位のジェニファー・ブレイディ(25、米)と対戦する。 両者の過去の対戦は大坂の2勝1敗。2014年の初対決ではストレート負け。直近の対戦は昨年の全米オープンの準決勝で大坂はフルセットの末、ブレイディを振り切り優勝へ弾みをつけた。ブレイディはサーブとフォアハンドを得意とする攻撃的なプレースタイルで、昨年トップシードオープンでツアー初優勝を手にして急成長している。昨年のブリスベン国際では世界ランキング1位のアシュリー・バーティ(24、豪州)を破るサプライズを起こしたこともある。 大坂にとって侮ることのできない相手だが、ブックメーカーは英ウイリアムヒルが大坂「1.2倍」、ブレイディ「5.0倍」とつけるなど圧倒的有利。海外メディアの予想も大坂優勝がほとんどを占めた。 米スポーツ専門メディアのESPNは同局で解説者を務めている女子シングルスの4大大会通算18度Vのクリス・エバート(米)、ナブラチロワと組みダブルスの名手として知られたパム・シュライバー(米)、同じくダブルス、混合ダブルスで4大大会通算6度Vのレネ・スタッブス(豪)の3人によるプレビューを掲載した。 経験、サーブ、観衆、精神力といった観点から両者を比較。エバートは、両者の精神面を「今大会を通じて両選手のメンタル面には感銘を受けている。大坂はすべてを遮断し、落ち着きと冷静さを持ってプレーしている。彼女は、自分自身に力強い信念を抱いており、特にセリーナとの準決勝では、前半にリードされた時でさえも崩れなかった。ブレイディも冷静さを保ち、プレッシャーをかいくぐってきた。両選手にはスキルとパワーがあるが、精神面の部分が強靭だ」と評価した上で「大坂が2セット(ストレート勝利)」と予想した。 スタッブスは、「グランドスラムの決勝でプレーすることは誰にとってもナーバスなものとなるが、大坂は、その瞬間に慣れており、やりくりできるだろう。しかも、彼女は、(セリーナを応援する)ファンのプレッシャーがあった2018年全米オープン、熱狂的なファンの声援を受けた2019年全豪オープン、そして新型コロナの制限で無観客だった昨年の全米オープンと、あらゆる状況で良いプレーを見せ勝利している」と分析。「ブレイディはグランドスラムを勝てるだけの武器を持っているが、初の決勝での優勝は求めすぎかも。大坂の3セット(フルセット勝利)」と予想した。