海外メディアは大坂なおみの全豪Vをどう評価したのか?「大坂時代の到来」「4大大会通算10度Vできる」
スポーツ専門放送局の「ユーロスポーツ」は、同局で評論家を務めているグランドスラム通算7度優勝のスウェーデンテニス界の“レジェンド”マッツ・ビランデル氏の「大坂は少なくとも10度グランドスラムを勝つことができる」とのコメントをタイトルに取った。 ビランデル氏は、大坂に敬意を表し、「彼女が、今、グランドスラムを最低でも10度勝てないとの理由が見当たらない」と絶賛した。 「彼女は、ブレイディとの決勝戦で、とてもゆとりがあるように見えた。彼女を妨げるものは何もなく、落ち着いて勝利を祝う様子を見ることができた。最高の選手だ。彼女自身が勝利を予期していたもので、さらに勝ち続けるだろう。彼女は少なくともグランドスラムタイトルは10度手にすると思う。本当にそう思う。すべてのことが彼女の少なくとも10度のグランドスラム優勝へと向いている」と続けた。 そして、「(10度Vのためには)モチベーションが重要だろう。身体面でも、彼女は良く動けるわけではないが、とても力強く、簡単に故障するようには見えない。彼女は勝利の時にとても静かで、これは彼女がもっと勝ちたいということを意味している。いま彼女にある唯一の疑問は、クレーコートで、そしてウィンブルドンのグラスコートで安定してプレーできるかということだ」と指摘。 「そうすれば、4つのメジャー大会で彼女は勝つことができる。今の段階で彼女はセリーナ・ウィリアムズが絶頂期だったとき以来、女子テニス界で最高のハードコート選手だ」と評価した。 ビランデル氏は、大坂がクレーや芝で勝つためには「何かを変えなければならない」との声には反対の意見を持つ。 「勝っているときは、テニスを大きく変えたいと思う必要はないが、彼女が自信をやや失う日は来るだろう。もし『別のテニス』がその時にできれば、おそらく落ち込みはそこまで激しくなく、2、3大会だけで解決できる。そこは彼女が向上に必要な部分だと思うが、今回のように素晴らしいプレーをしているときは、どこかを改善すべきだと考える理由は見当たらない」 今はこのまま突っ走るべきだと主張した。