大坂なおみは35分間の全豪OP優勝会見で何を語ったのか?「優勝するためにはこんなにハードワークをしなければならないのか」
テニスの全豪オープン、女子シングルス決勝が20日、豪州メルボルン・パークで行われ、世界ランク3位の大坂なおみ(23、日清食品)が同24位のジェニファー・ブレイディ(25、アメリカ)を6-4、6-3のストレートで下して2年ぶり2度目の優勝を果たした。四大大会の優勝は4勝目。大坂は試合の約2時間後に優勝会見に臨んだ。勝利のシャンパンを片手に会見場に現れたV会見は約35分にも及んだ。以下が主な一問一答。 ――今の気持ちは? 「とてもうれしい。これがシーズン前を通じて努力を重ねてきた瞬間ということだと思う」 ――昨年の全米オープンの準決勝でフルセットを戦ったブレイディが相手だった。 「よりメンタルの戦いだったと感じている。お互いに緊張していたと思う。もちろん彼女については語れないけれど、私は特に緊張していた。試合前、もしかしたらいいプレーはできないかもしれないと自分自身に正直に言い聞かせた。完璧なプレーをするというプレッシャーを自分自身にかけるべきではなく、ただコートに立ってすべてのポイントで戦おうとした」 ――2年前の全豪優勝との違いは? 「優勝するためには、こんなにハードワークをこなさなければいけないのか、と理解できた。最初の2度の優勝(全米、全豪)のときは、このことに関しては、ただ子どもだったと思う。何をしているか本当に分からなかった。試合に勝っていたけれど、その瞬間や、大会、この位置にたどり着くことがどれだけ大変なことかということに対して感謝の気持ちがなかった。キャリアで浮き沈みがあって多くのことに気がついた」 ――アリーナに入る通路には、歴代優勝者の名前と写真があるが、いつも左手で2年前に優勝した自分の名前を触っている。そこにどんな意味があるのか? 「幸運のお守りなのかな。歩いていくときにボードに自分の名前を見つけてとても元気づけられる。自分の名前がまたボードに加えられるようにそれに触っている。力を得たように感じさせてくれる。ちょっとした縁起担ぎのようなものかもしれない」 ――あなたは決勝に進むと負けない。理由は? 「若い頃は決勝にたどり着くことに満足して、それ以上のことを理解していなかった。でもインディアンウェルズに勝った後は、自分が持っているものすべてで決勝を戦おうとしている。それがハッキリと示されている理由だと思う」 ――4大大会で4つ目のトロフィーだが、これまでのトロフィーはどこに? 「2018年の全米オープンのトロフィーは両親のところにある。ケースの中にあり鍵がかけられている。家族が、まだそこに置いているかは分からない(笑)。そして他の2つのトロフィーはロサンゼルスの自宅にあってリビングルームに置いている。とても良いインスピレーションを与えてくれている。シーズン前に全豪オープンのトロフィーを見た。そこでもう1度優勝しようという気持ちにさせてくれた」