「フジイ名人とぜひ指したい」欧米にアジア、アフリカ人まで…藤井聡太と将棋の“世界的人気”にA級棋士が驚き「タイチ先生のYouTube見てます」
「フジイさんとぜひ…」ウガンダの方もファン
同イベントに参加した棋士の中で特に人気だったのは、やはり藤井竜王・名人、羽生会長でした。特に藤井竜王・名人ファンは中国、アメリカだけでなく、アフリカのウガンダの方もいたほどです。「フジイさんの活躍について知っている」とはみなさんの共通認識だったなと感じますし、同トーナメントに優勝すると、藤井竜王・名人と記念対局できる権利を手に入れられるということもあって……。 「フジイさんとぜひ指してみたい」 このような空気が充満していましたね。 優勝したのは中国・北京代表の許諾さんという方でした。20歳から将棋を覚えたそうで、〈12年でかつ海外の地でこれだけの棋力を磨くとは! 〉と驚きもありました。角落ちで行なわれた記念対局については現場にはいられなかったのですが――動画で確認したところ、藤井竜王・名人が勝利。その対局後に「許諾さんの方が序盤から積極的に指されていました。1局を通しても凄く新鮮でいい経験になりました」としつつ、実戦図と水面下での読みについて話す藤井竜王・名人を、許諾さんも熱心に見つめていました。 藤井竜王・名人と間近で将棋を探求できる。将棋というゲーム性が、言語の壁を越える瞬間を見た気がします。
解説で衝撃を受けた「藤井七冠が勝利する結末」
さてその藤井竜王・名人、2024年は各種イベントにも積極的に参加しつつ、計8つのタイトル戦を戦い続けるタフな1年を過ごしました。私も何度か対局の解説を担当したのですが……。 「まるで〈藤井七冠が勝利する結末〉に吸い込まれているようだ」 そんな風に感じる対局があったのです。〈つづく〉
(「進取の将棋」中村太地 = 文)
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