旭化成が5年ぶりV奪還!アンカー井川がラスト500mで“超絶スパート” 史上最多26度目の栄冠【ニューイヤー駅伝】
■ニューイヤー駅伝2025inぐんま(第69回全日本実業団対抗駅伝競走大会、1日・群馬) 新年最初のスポーツ日本一を決める「ニューイヤー駅伝」が、群馬県庁前をスタート・フィニッシュとする7区間(全長100km)のコースで行われ、旭化成が5年ぶり26度目の優勝を果たした。 最後はHondaと激しいアンカー勝負となり、残り500mでアンカーの井川龍人(24)が圧巻の“超絶スパート”をみせ、見事に振り切った。 旭化成は1区の長嶋幸宝(20)が有力選手らとの争いを制しトップでつなぐと、2区で4位に順位を落とすが、3区の葛西潤(24)から6区まで安定の走りで2位をキープ。勝負はアンカー対決へ。 アンカー7区(15.6㎞)の井川は12秒差でタスキを受けたが、前を走るHonda・中山顕(27)に徐々に迫り、5km手前で追いついた。しばらく中山の後ろにピタリと付く展開となり、終盤でのスパートに向け両者の駆け引きが続いた。残り1kmが近づく中、Hondaの中山がスピードを上げると、井川も冷静についていく。最後は溜めていた力を出し切り、圧巻のスパートをみせて、見事逆転でフィニッシュテープを切った。 旭化成は17年から4連覇を果たしたが、21年・22年は3位、23年は16位と大きく順位を落とした。再起を図る中、昨年は3位と再び上位に。大会最多の優勝回数を誇る古豪が見事復活を果たし、5年ぶり26度目の栄冠を手にした。 レース後、アンカーの井川は「走る前から僕の持ち味であるラストスパートに持ち込むってのが勝ちパターンだと思っていたので、最後まで力を溜めて優勝しか見ないようにしてました」とイメージ通りの走りが出来たようだ。残り500mでのラストスパート前については「もう“来たな”って思いながら、最後も気持ちよくゴールさせていただきました」と会心のフィニッシュに笑顔をみせた。 【ニューイヤー駅伝2025結果】 優勝 旭化成 4時間47分32秒 2位 Honda 4時間47分40秒 3位 トヨタ自動車 4時間48分36秒 4位 GMOインターネットグループ 4時間50分33秒 5位 SUBARU 4時間51分21秒 6位 住友電工 4時間51分21秒 7位 三菱重工 4時間51分48秒 8位 富士通 4時間52分24秒 【区間賞】 1区 長嶋幸宝 34分29秒 2区 池田耀平 1時間01分48秒 3区 田村和希 42分58秒 4区 Y.ヴィンセント 20分37秒 5区 青木涼真 46分36秒 6区 嶋津雄大 32分50秒 7区 井川龍人 45分52秒