ADHDを抱えるフリーライター流、自己肯定感を上げるライフハック。忘れ物や遅刻、自分に嫌気が差した時に、まず行うべきことは…
◆無理矢理正当化していく (2)自分が不得意な時間に予定を入れない わたしは早起きが苦手なので、いっそ開き直って、人に会う予定はすべて午後に入れるようにしています。 すると、無理をして起きることも減り、寝ぼけた頭で仕事をすることもなくなりました。 自分がよいパフォーマンスをできない時間に仕事を入れても、スムーズに仕事は進みません。 それならば、不得意な時間は潔く寝て、自分の得意な時間にバリバリ働いたほうが自分のためだし、相手のためでもあります。 「これは自分を甘やかすためじゃない、みんなのためなんだ!」と正当化して、得意な時間に働くようにしましょう。無理矢理正当化していくのも自己肯定感を下げないコツ!
◆自分が得意なことに集中する (3)仕事の領域を「できること」だけに絞り、「できないこと」は誰かに頼む 以前、Webデザインの勉強をしていたときに、デザインには楽しく取り組めたものの、コーディング(制作したデザインをブラウザ上に反映させていくこと)のところで盛大につまずき、「ダメだ、わたしはWebデザイナーにはなれない」と挫折したことがあります。 しかし、まわりのWebデザイナーに話を聞いてみると、デザインは自分で行い、コーディングは外注しているというパターンが多いそうです。 わたしにしてみれば、面倒なコーディングだけを担ってくれる神様なんてこの世に存在するんか?と思ってしまうのですが、驚くべきことに「コーディングしかしたくない」という人は意外とたくさんいるそう。 であれば、苦手なことを克服するよりも、自分が得意なことに全力集中して、苦手なことは得意な誰かにお願いしたほうがお互いにハッピーですよね。 「できないこと」は人の力を借り、「できること」で価値を提供する。それで世界はまわっているのだ。
◆ポジティブな気持ちになれるライフハック (4)「できたこと」「褒められたこと」をストックする 自己肯定感が下がっているときは、悪いことばかり考えてしまいがち。 そんなときのために、自分に向けられたポジティブな言葉や、褒め言葉を取っておこう。 わたしは「上がれ自己肯定感」というフォルダをスマホの写真アルバムのなかに作って、落ち込んだときに見るようにしています。 過去に褒められたことはたくさんあるはずなのに、落ち込んだときはなぜかひとつも思い出せなくなる。だからこそ、過去にかけられた言葉のチカラを借りて、自分を奮い立たせるのです! ポジティブな気持ちになれるので、とてもオススメなライフハックです。 仕事でミスをしたり、自分のせいで誰かに迷惑をかけるようなことが起きたりすると、どうしても落ち込んでしまうもの。 わたしたちADHDは「やっちまった!」事件が多発するのが日常でもあるので、できるだけ落ち込まずに冷静に対処できるようにするためにも、予防線を張りまくることと、自分で自分を保つ術は持っておきましょう。 ※本稿は、『ADHD会社員、フリーランスになる。 自分らしく生きるためのお仕事ハック』(清流出版)の一部を再編集したものです。
いしかわゆき
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