8割以上の保護者が高校生の進路選択をサポート!? 子どもがうれしいと感じるサポートとは?【進路意識調査より】①
子どもがつらいのは「否定された」と感じる時 進学費用について早めに話し合うことも大切
――逆に、「進路選択における保護者との関わりで嫌だったことは?」という質問に対しては、「早く志望大を決めろとせかされた」「成績が伸び悩んでいる時に『合格は無理じゃない?』と言われた」といった回答が目立ちました。 また、進路において「自分の希望を否定された」「保護者の意見を押しつけられた」といった意見も挙がりました。 保護者のかたがお子さまの進路希望に全面賛成できない背景のひとつには、家計の事情があることが推測できます。 子どもの進路希望を叶えてあげたくても、家計の事情によっては「できないこと」を伝えざるをえない場合は多々あります。 進路関連のお金に関してどのように考え、子どもと話し合っていけばよいか、ヒントを頂ければと思います。 (真坂さん) 家計事情を子どもに伝えるのは戸惑いがありますよね。 「子どもにどう思われるだろう?」「この程度なのか、と思われたりしたらイヤだな」と考えると、ちゅうちょしてしまいます。 ただ、お子さまの進路を考えるうえで、進学費用について具体的に話し合うことは避けて通れません。 できるだけ早い段階で話し、ご家庭の実情を率直に伝えたほうがよいと私は考えます。 費用面などを含めさまざまな理由により、進路の選択に制約がある場合には早めにお話しされることをお勧めします。 お子さまにしても、進路の希望はあっても「進学したい大学・学部の学費が思ったより高額で、親に言いだしにくいな」と迷っているかもしれません。 お子さまの希望とご家庭の教育方針、そして家計事情をすり合わせたうえで、「ではどうしようか?」と一緒に検討してみるとよいのではないでしょうか。 一見無理にみえても、リサーチしていくことで打開策が見つかる場合はたくさんあります。 たとえば返還不要の給付型奨学金制度を活用したり、学生寮を探したりすることで、学費を大きく節約することは可能です。 お子さまにしても、たとえば高1の段階で聞かされていれば心の準備ができ、国公立大への進学を視野に入れた学び方ができると思います。