手本は世界的ブランドのルイ・ヴィトンやディオール 日本のモノづくりを支える中小製造業へのヒントがここに
いま衰退が懸念される日本のものづくり産業ですが、世界に通用する優れた技術を持つ企業はまだまだたくさんあります。経済産業省は、個々の市場規模は小さくても、世界市場でシェア率が高い製品を製造している企業を100社選び、「グローバルニッチトップ企業」として表彰しています。そこには、一眼レフカメラの交換レンズ、反射防止フィルム、印刷用インクなど、さまざまな分野で世界トップの企業が表彰されています。 「日本の企業は、じつは市場規模の大きい分野でトップシェアというのは少なく、市場規模は小さいけれどシェアが高い、という企業が多いんです。だけど、これはとてもいいことです。というのも、それぞれがすごく重要な分野でありながら、過当競争にならないからです。私たちも、グループ企業でこうしたグローバルニッチトップ企業を増やしていきたいですね」 次の世代のものづくり文化を見据えた大坪さんの挑戦は、いま始まったばかりです――。 取材・文:西岡千史 撮影:伊ケ崎忍 編集:鈴木毅(POWER NEWS) デザイン:山口言悟(Gengo Design Studio) タイトルバナー:伊ケ崎忍