最もワイルドなオフロードカーの1台 4気筒ガソリンエンジン搭載の新型「ジープ ラングラー ルビコン」の試乗レポート!
2018年に導入された「JL」シリーズの優れた点のひとつは、まさにその控えめな重量だった。完全なオフロード装備を考慮すると、2.1トンという重量は声を大にして言える。比較のために、「イネオス グレナディア」は2.6トンを下らない重量があり、同じく4気筒エンジンを搭載する「トヨタ ランドクルーザー」は2.5トン、「ランドローバー ディフェンダー110」は2.4トンだ。
輸送車としては用途が限られる
かさばる荷物を運搬したい場合、「ラングラー」は荷台として用途が限られることを念頭に置くべきだろう。積載量450kgは予想外に少ない。横に開くリアドアは、99cmの幅の開口部を提供するだけだ。
チューブラーフレーム構造はかさばる荷物の邪魔になることがある。しかし、自転車2台であれば分解せずに簡単に積み込むことができる。ハードトップを取り外すには、数本のネジを緩めるだけでよく、トルクスネジ用の小型工具セットが車に付属しているが、ハードトップは非常に重いため、1人ではなく3人のヘルパーを呼んだ方が良いだろう。
ショートラングラーは販売終了
「ショートラングラー」は、丘陵地などのオフロード走行にさらに適していたため、ヨーロッパで販売終了となったのは残念だ。ロングの「アンリミテッド」はホイールベースが長いため、ランプの角度が制限される。用途によって異なるため、現代のスチール製サスペンションのオフロード車の中でどれが最高か客観的に述べることはできない。水の浅い場所を渡るには「ディフェンダー」が最高であり、常に6気筒エンジンを搭載しているため重量が大きいにもかかわらず、総合的なパッケージとしては「イネオス」が優れている。しかし、登坂能力に関しては、ジープが群を抜いている。理論的には、地面に十分なグリップ力があれば、ドライバーから見ると壁のように見える60度の傾斜を登ることができる。残念ながら、どれも高価すぎてオフロードには不向きだが、純粋な見せ物としては、このジープが最高だ。
結論:
重量がそれほど重くなく、ギア比が極めて低い「ルビコン」は、2.0リッターのガソリンエンジンを搭載しているにもかかわらず、現在購入できる車の中で最も優れた登坂能力を備えた車の1台だ。
Rolf Klein
【関連記事】
- 電動化されたジープはジープ足り得るのか?新型「ジープ アベンジャー」を徹底チェック!テスト結果を含む全情報
- 究極のオフロードビースト「イネオス グレナディア クォーターマスター」登場!ディフェンダーを超えるそのドライビングパフォーマンスとは?
- ダッジ ラムはどうだ!?F150と並び称されるUSピックアップ ワイルドなダッジ ラム 1500のドライビングレポート!
- SUVとは呼ばれたくない!真のオフローダー「Ineos Grenadier(イネオス グレナディア)」で最大の冒険アドベンチャー&究極のオフロードテスト!
- 【クラシック オブ ザ デイ】世界中で人気の高いオフローダー トヨタ ランドクルーザー物語 日本の誇るランクルとは?