最もワイルドなオフロードカーの1台 4気筒ガソリンエンジン搭載の新型「ジープ ラングラー ルビコン」の試乗レポート!
「ジープCJ-5」や「ランドローバー シリーズ3」などの人気車種は、この方式を採用している。1940年代の「ウィリス ジープ」の直系である「ラングラー」は、伝統的な走行スタイルを踏襲している。電子制御の運転支援システムが装備されているとはいえ、「ラングラー」はスペアタイヤ、ドアヒンジ、ボンネットの留め金具がすべて外側にあるという伝統主義を貫いている。 フルフレームアクスル(北半球では、イネオス グレナディアと生産終了したスズキ ジムニーのみがこの設計原理を採用している)は、当然ながらアスファルトでは不利となる。現行の「ラングラーJL」は、サスペンションの快適性は許容範囲であり、先代「JK(2006~18年)」よりも明らかに優れているが、重いリジッドアクスルは荒れた路面では揺れる。舗装の悪い道路で、穴ぼこがある曲がりくねった道では、1つのホイールサスペンションが動くだけでなく、アクスル全体が動くため、ドライバーはより多くの修正を行う必要がある。確かに、これは現代のSUVではないが、この車が好きな人にとっては、素朴で堅実な性格であることが分かるだろう。
フロントアクスルスタビライザーは解除可能
「ルビコン」が真に魅力的になるのはオフロード走行時だ。小型のギアレバーでリジッド50:50ドライブと4L減速ギアを起動し、「スタビライザー」ボタンでフロントアクスルスタビライザーを解除すると、起伏の激しい地形でも柔軟に追従する様子を楽しむことができる。前輪が横に動くような感覚があり、ステアリングに引っ張られるような感覚があり、車体が揺れる。まるで酔っ払った象に乗っているような感覚だ。時速30kmを超えると、安全のため、ケーブルが自動的に前輪スタビライザーを再び作動させる。 ザレントィン(メクレンブルク=フォアポンメルン州)の砂利地での安定感は、とても頼もしく、安心感を与えてくれる。砂の上を走るのは車にとって負担だが、その楽しさはプライスレスだ。
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