最もワイルドなオフロードカーの1台 4気筒ガソリンエンジン搭載の新型「ジープ ラングラー ルビコン」の試乗レポート!
今回のモデルチェンジで、コックピットに追加ボタンとして「オフロード+」が追加された。これによりESPが寛容モードになり、トラクションコントロールのスリップが許容される。4Hモードは、バハスタイルの高速砂地や砂利道用だ。この機能は、リアアクスルデフをロックさせるため、グリップ力のあるアスファルトでは使用しないようお薦めする。ブレーキの制動距離が長くなり、コーナーでホイールがスリップしてしまう。
4気筒ターボエンジンでパワーも十分
ターボチャージャー付き4気筒エンジンを前にすると、6気筒や8気筒エンジンに慣れている昔ながらのジープ愛好家は鼻で笑うだろうが、加速力(メーカー発表では0-100km/hが8秒未満)は、このタイプの車としては申し分ない。ターボチャージャー付き2リッターエンジンは、アメリカ車らしくないほど高回転で回るが、堂々としたジープはその気質を崩さない。
そして最後に、我々は巨大なハードトップ付きコンバーチブル(2,390ユーロの追加料金)を運転している。当然のことながら、この車は最短の制動距離を確保することはできないし、時速100kmでの走行中には風切り音が発生するが、不快な音はほとんど聞こえないし、乗り心地は快適だ。
高速道路での走行では燃料消費量が増える
「ルビコン」は、159km/hの最高速度で巡行するような車ではない。なぜなら、その場合、燃料消費量が大幅に増加するからだ。ゆったり流せば、燃料消費量を10リットル未満(リッターあたり10km)に抑えることができる。実際には、14リットル(リッターあたり7.1km)以上の燃料がインジェクターを通過した。予想通り、ZFの8速オートマチックトランスミッションは夢のようだ。スムーズかつ巧妙にギアを切り替え、素早くキックダウンに切り替わる。
ハイブリッド技術がなければジープはレジで損をする
2021年にテストした「4xeプラグインバージョン」と比較して、2.0リッターターボには4つの利点がある。まず、1万1,600ユーロ(約188万円)も安いのだ。2つ目に、PHEVよりも多くの牽引が可能であること: 1,587kgではなく2,370kg。3つ目に、燃料タンクが大きいこと: 65リットルではなく81リットル。4つ目に、重量が350kg軽いこと。当然、悪路では、車重が重いほどサーキットと同様に不利である。
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