大阪府・吉村知事が定例会見7月28日(全文3)高齢者の接種目標はおおむね達成
一時的に跳ね上がった数字なのか
毎日新聞:もう1点すいません。きのう、新規感染者数741人ということで、5月中旬以来の700人代という、非常に大きな数字出ました。4連休明けで月曜に診療をされた方の数字というのがきのうと今日の数字辺りで乗ってくるので、一時的に跳ね上がってもおかしくない時期だとは思うんですけれども、知事、この741人という数字はその辺の事情が反映された数字なのか、やはりそれは考慮しても非常に感染拡大が進んでいるのか、どんなふうに評価されますでしょうか。 吉村:それを考慮しても感染拡大が進んでるというふうに思います。今日、あすぐらいは当然増えてくるとは思いますけれども、4連休の影響で増えてきてるっていう要素はあると思いますが、ただ大事なのは4連休中も減らなかったんですね。そこは非常に注目してて、これまでの波見たときに、ぐっと波が増えてきてるときっていうのは、休みの日とか本来減るはずの日に減ってない、そういうときにそのあと増えてくるという傾向にもあります。 でも今回4連休中であるにもかかわらず、むしろ減らずに、前週で言うと増えてるような数字が見受けられた。これは大阪もそうですけどほかのエリアもそうです。そうなってくると4連休明けるとやっぱり一挙に増えてくると。これは明らかにやっぱり拡大傾向にあるからそうなってると思いますので、その拡大傾向の波、トレンドをどっかで頭を押さえていかないと、増える傾向が続いていくと。できるだけ早く山を迎えていくという意味でも、単純にきのう、今日で700、800、1000に近い数字になってるので、これは4連休の影響でいかなかった人が集まってるんでしょうという、そういう短絡的な見方はしてないです。感染がやはり拡大傾向にあると、ここは間違いないと思います。
宣言を要請したら行動変容をお願いしたい
じゃあその拡大傾向にある中でいかにその山を抑えていくのか。そしてもう1つは感染者数は確かに増えてる中で、医療がどのぐらい逼迫してくるのか、ここはワクチンの要素もやっぱり入ってきてるところもあると思いますし、ちょっとそこの評価ということもしなきやいけないというふうにも思ってます。なかなかちょっと見えにくいとこあると思いますが。 ただ、いずれにしても、どっかで基準をしっかりつくって判断しないとぶれてしまいますから。ちょっと増えたから緊急事態宣言というのもやっぱり違うと思いますし、緊急事態宣言を出すとなるといろんな社会生活に強い影響を与えていくと。これは飲食店以外にもいろんな行動、基準、生活、営みに大きな影響を与えるのが緊急事態宣言だと思ってますので、そういった意味ではきちんとした基準を基に判断すべきじゃないかと思ってます。 今、ぐっと増えたことは当然これからさらにまだ拡大傾向にあると思いますが、医療の逼迫の度合い、ここを見た上で、50%を超えるというようなことがあれば緊急事態宣言を要請しますので、そうなれば行動変容をお願いしたいと思いますし。そうならないようにするための日々の行動変容もお願いしたいと思ってます。 今、何か、市中でも緊急事態宣言ってもうあんまり意味がないんじゃないのという、緊急事態宣言出たところであんまり変わらないよねと、そういう、緊急事態宣言そのものの信用みたいなのが下がってきてるようなところもどっかあるんではないかと思いますが、ここはいま一度、なんて言うんですかね、一定の基準の下に緊急事態宣言をやっていく、それだけ重たいものだという判断をしていきたいと思うので、1人1人の皆さんの、そうならないようにするための行動変容のお願いと。もしそうなったときには、より強い行動変容のお願いをしたいというふうに思っていますが。何か千葉と埼玉と、いろんなとこでなるから、じゃあ一緒に要請しようって、そういうものではないんじゃないかなとは思ってます。 ただあと、国は国で独自に判断されますので、感染者数でいくと700人台となればこれは埼玉とか千葉より多い数ですから、これは国が独自に大阪府は緊急事態宣言を適用しますとなれば、当然それに従っていきたいとい思いますし、府民の皆さんにも緊急事態宣言に基づく行動の呼び掛けをしていきたいと思います。