大阪府・吉村知事が定例会見7月28日(全文3)高齢者の接種目標はおおむね達成
大阪府の吉村洋文知事は28日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「さらなる病床の確保を医療機関に要請する」「大阪産のおいしい野菜を食べてほしい」「副反応は出たがワクチンはメリットほうが大きい」大阪府・吉村知事が定例会見(2021年7月28日)」に対応しております。 【動画】「さらなる病床の確保を医療機関に要請する」「大阪産のおいしい野菜を食べてほしい」「副反応は出たがワクチンはメリットほうが大きい」大阪府・吉村知事が定例会見(2021年7月28日) ◇ ◇
軽症・中等症のほうが先に達するだろう
吉村:HCUに入っている患者さん、必ずしも重症じゃない方はいらっしゃいます。病院によっては、その病院でコロナを診るにはHCUで診ようということで決めてるような病院もありますから、そういった意味では重症の病床の確保、国の基準でいくと1205床あるわけですけれども、じゃあ実際、大阪府に1205床の重症病床というのがあるかというと、それはないわけです。ただ、分母を見ても分子を見ても、やはりこの国の重症病床の見方というのは、医療の現実の逼迫具合を捉えきれてないというふうに思います。なので、分母については現時点で確保している重症病床数、これは災害レベルということですけれども、587床と、現実に確保しているわけですから、この587床というのをベースに判断していくというふうに考えています。 ただこれ、587床ベースで判断すると、現在62名の重症者の方ですから、10.6%になります。ここが50%に達するというのはもうしばらく、これは感染状況によりますけど、現状は10%ということですが、軽症・中等症が30%ですから、軽症・中等症のほうが先に達するだろうというふうに思っています。逼迫してくるんだろうと思っています。
「大阪モデル」とは違う分母をベースに考えるのか
なので軽症・中等症、2510を分母にした入院者数が50%に達する、ステージ4のレベルに達するか、587床を分母にした重症者の数が50%に達するか、ここを1つの目安にして考えたいというふうに思っています。 毎日新聞:重症病床の587床ですけども、「大阪モデル」のほうはこれ、災害級の第5段階ではなくて、分母は確か第4の320でしたかね、を分母として考えていたかと思うんですが、その辺はもう緊急事態宣言となるとやはり、災害級のより大きな分母をベースにすべきだというようなお考えから「大阪モデル」とは違う分母をベースに考えられるという理解でいいんでしょうか。 吉村:はい。「大阪モデル」についてはもうすでに赤信号をつけてる状況でもあります。「大阪モデル」は320床をベースに60%以上埋まった場合は赤信号。今回はまだ60%は埋まってませんが、陽性者数ということで赤信号を、まん延防止の措置がずっと続いてるんで赤信号を継続しています。一方で、いわゆる国が定める最後の手段である緊急事態宣言というのを判断する上では、じゃあどんだけ病床が現実大阪にあって、それがどれだけ逼迫してるのっていうことが非常に重要だと思ってるので、じゃあどれだけあってというのは580床、これは現実に確保した数字です。 いろんな病院にお願いをして、いろんな病院も協力してくれて、確保できてる数字が580床。これは災害級非常事態ということになりますけれども、現実に確保している病床がどこまで埋まってるのっていうのが1つの基準になると思いますから。そういった意味ではこれの50%、そしてもう1つは2500床、これは軽症・中等症の50%。これを分母にするのが大阪における医療の逼迫度を正確に反映してるのではないかというふうに思っています。50%を超えてきたら、その後も医療が、それで言うと非常に厳しい状況になってくることが予想される。であるならばその時点で緊急事態宣言を発令するというのが1つの筋ではないかと思ってます。 特に僕が軽症・中等症、今回非常に増えるんじゃないかと思ってますが、軽症・中等症、今29.7%で約30%ですけども、ここがどうなるのか、ここを増やさないようにするためにも20代、30代、40代、50代の方の感染対策の徹底をお願いしたいと思ってますし、ここが50%に達すれば、申し訳ないけれども緊急事態宣言を要請して、飲食店も含めてちょっと強い措置をお願いするということになります。だからそうならないようにするためにも、ぜひ日々大阪の病床がどのぐらい逼迫してるのかっていうのは注目もしていただいて、1日1日の感染対策の徹底につなげていただきたいというふうに思います。