新型メルセデス「EQS」の航続距離は800km超!驚くほど便利になってSクラスよりもドライバーズカーだ
装備: ハイパースクリーンを標準装備
「EQS」のコックピットは、標準装備となった幅1.41mのハイパースクリーンに縁取られている。3つのスクリーン(12.3インチ、17.7インチ、12.3インチ)を備えたブラックのデザインエレメントは、実に印象的な光景だ。「EQS」にはボタンがほとんどない。対照的に、おなじみのステアリングコラムレバーを備えたステアリングホイールは、フルデジタルのダッシュボードに比べると驚くほどオーソドックスだ。高級車らしく、シートはスポーティな仕様でも非常に快適だ。
ドライバーと助手席乗員はセパレートされる感じだ。センターコンソールはフリーフローティングだが、スポーツカーのように高く立ち上がっているからだ。私たちはこれを、スーパースターの個性の強さと解釈している。結局のところ、メルセデスは「EQS」がドライバーズカーであることを強調している。とはいえ、「Sクラス」でおなじみの快適装備は、すべて「EQS」にも搭載可能で、その中には後席乗員用のモニターも含まれている。
背の高い乗客にはヘッドルームが足りない
これだけ豪華なのに、ヘッドルームには不満が残る。身長1.95mでは、フロントもリアベンチシートも天井が少し窮屈だ。これは、フロアにバッテリーを搭載し、その結果着座位置が高くなっているためだ。一方、ロングホイールベースはプラスに作用し、リアのニールームは非常に良好だ。 「EQS」のMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエキスペリエンスシステム)は常に学習し、頻繁に使用する機能をショートカット(「ゼロレイヤー」)でドライバーに提案する。これは、慣れ親しんだボイスコントロールシステムと同様に、複雑なシステムをより簡単に操作できるようにするためのものだ。ドライバーの前方には、「Sクラス」でもおなじみの大型ヘッドアップディスプレイが設置されている。
EQSにショーファー機能が追加
マッサージシート、シートヒーター、ベンチレーションはこのクラスでは標準装備。前席にはラウンジスタイルのシートと、ややスポーティなシートの2種類が用意される。