医療従事者に17日からワクチン接種 約4万人、半数は日誌記入で「安全性を調査」―河野担当相
新型コロナウイルスのワクチン接種を担当する河野太郎行革担当相は16日、記者会見し、17日から約4万人の医療従事者に対してワクチンの接種を開始することを明らかにした。また、このうち約2万人の医療従事者について「継続的に観察日誌を記入していただいて、接種の安全性についての調査を行うことになる」と説明。1回目の接種から3週間後に受ける2回目の接種後、さらに28日間、計7週間日誌をつけることになるという。
「有効率95%」「副反応、重いものはまれ」
河野担当相は、首相官邸のホームページ上でワクチンについて「感染症に対する免疫を付けたり、強めたりすることで、感染症の社会での流行や、個人の発症や重症化を予防するもの。新型コロナワクチンでは、発症や重症化の予防効果が期待されている」と説明。有効率が95%と、インフルエンザワクチン(40~60%)よりも効果が高いとも訴えている。 一方、副反応については「治療を必要としたり、障がいが残るほどの重いものは、極めてまれだがワクチンによる何らかの副反応が起こる可能性はゼロではない」と言及。「アメリカでは、1月18日までに、ワクチン接種による急性のアレルギー反応であるアナフィラキシーが100万人に5人程度報告されている。日本でも、ワクチン接種後に会場で一定時間様子を見て、万が一アナフィラキシーが起こっても、医師や看護師が必要な対応を行う」と語っている。