NYメディアが分析した大谷翔平が1回持たず7失点KOされた理由…敵将が試合3時間前に語っていた攻略法とは?
同紙は、「同様のアプローチで大谷を降板させた。大谷は、深刻な制球難に苦しみジョン・リブカ主審のストライクゾーンの判定も厳しかった。この日、(大谷から)四球を選ぶことは難しいことではなかった。ヤンキースはゲームプランを実行し、大谷に切り抜けさせることはしなかった」とし、「今年はボールの見極めが悪い」というリードオフマンのDJラメイヒューがフルカウントから高めのスライダーを見送り四球を選んだことから始まった1回裏の攻撃を事細かに説明した。 「この登板は、大谷の最高のものからは程遠かった。攻撃側にとっても冷静に試合前のプランを遂行することも容易ではなかったが、ヤンキースは防御率2.58で試合に臨んだ投手に対して、それを果たした。このイニングが終わったとき、大谷の防御率は3.60まで上がっていた」と、ヤンキース打線の大谷攻略を称賛した。 「ノースジャージー・ドットコム」も、ヤンキースの逆転負けを伝える記事の中で大谷について触れ、「2021年のベーブ・ルース(大谷)がルースが築いた家(ヤンキースタジアム)でマウンドに立ち、ヤンキース打線は、バンビーノの全盛期を彷彿とさせるような活躍を見せた。(打者)9人中7人が塁に出て全員が生還した」と1回の7失点を表現した。 その投球内容については、「大谷は彼の代名詞である沈む球(スプリッター)を序盤に使わないようにしていたように見え、3者連続四球で満塁になった」と指摘。 「大谷は沈む球を使い、ルーグネッド・オドール(三振)とミゲル・アンドゥハーを(打点ありの内野ゴロ)に打ち取った。だが、彼は、クリント・フレイジャーに死球を与え、ブレット・ガードナーを歩かせた。6フィート4インチ(約193センチ)の右腕は、満塁として降板させられ、3万714人の観客からは冷笑のような歓声が鳴り響いた」とレポートした。 また記事は「大谷は新たなバンビーノか?」と記して、「このシリーズの最初の2試合で3本塁打を放っている大谷は、ただ打席に立つだけでなく、1968年以来、メジャー初となる1番打者として起用された」と紹介。 「MLBの本塁打争いでトップに立つ大谷は、唯一の打席でセンターフライに倒れ、彼の早い降板は、エンゼルス(39勝41敗)が3人の控え選手の1人を最初に使わなければならず、4回に投手のディラン・バンディーを打たせなければならなくなることを意味した」と続け、DHを解除した試合で大谷が早期降板しベンチに退いたため、その後の救援投手も打席に立たざるを得なくなった“リアル二刀流起用の弊害”についても指摘している。