大谷翔平のヤンキースタジアム初26号を敵地NY“辛口”メディアはどう報じたか「ルース流」「歴史的」「レーザー本塁打」
エンゼルスの大谷翔平(26)は28日(日本時間29日)、敵地ヤンキースタジアムで行われたヤンキース戦に「2番・DH」でスタメン出場し1回一死からメジャートップタイとなる26号本塁打をライトスタンドに叩き込んだ。フルカウントからヤンキース右腕のマイケル・キングがインローに投じたカーブをファウルにすることなく、しっかりとためて捉えた打球は自己最速で球団最速記録となる打球速度117.2マイル(約189キロ)をマーク。敵地のファンをどよめかせた。大谷は、その後、中飛、三振、三振、二ゴロの5打数1安打1打点だったが5-3の勝利に貢献し「(ヤンキースは)名実ともに世界一のチームだと思うので、そういうところでプレーできるのは光栄ですし、数少ない打席の中で結果が出たのは良かった」とフィールド内インタビューに答えた。辛口で知られる敵地、ニューヨークメディアは2試合連続アーチを放ち、本塁打争いでトップのウラジミール・ゲレーロJr(ブルージェイズ)に並んだ大谷をどう報じたのか。
敵将「我々の誰もがかつて本当に見たことのないもの」
ニューヨークポスト紙は「『ルース流』の大谷は、流れを呼ぶ本塁打で評判通りの素晴らしさだった」との見出しを取り、ヤンキースの英雄“二刀流元祖”のベーブ・ルースに重ねて大谷を絶賛した。自軍の敗戦を見出しに取らず大谷について報じたのは異例だ。 「ジョー・マドン監督は、彼のスイングを『ルース流』と表現した。ゲリット・コールは、彼の二刀流の卓越ぶりを『歴史的』と呼んだ。アーロン・ブーン監督は、彼のスキルセットを『我々の誰もがかつて本当に見たことのないもの』とただ驚嘆した」と、両軍監督とヤンキースエースのコメントを引用。 「大谷がヤンキースタジアムにやってきた。大騒動の中、彼はすぐに称賛を受けるに値することを示して見せた」と絶賛した。 記事は「エンゼルスが5-3で勝った試合の最初の打席で、彼はキングの投球をライトフィールドの観客席深くに運び、打球速度117.2マイル(約188.6キロ)で飛距離416フィート(約126.8メートル)となる26号を放った。次の打席でも大谷は左中間のフェンス際に飛球を飛ばし、うだるような暑さのブロンクスで2万5054人の観客のさらなるため息を呼んだ」とレポート。マドン監督の「彼は大事な場面を好んでいると言っておく。ニューヨークへの遠征をホームランで始めるのは正しいやり方だった」との談話を紹介した。