神奈川県・黒岩知事が定例会見5月26日(全文1)PCR検査場は21カ所設置済み
デリバリーを支援する飲食店応援プロジェクト
しかしながら、デリバリーのノウハウがない飲食店が、広く県民に広報をしたり配送業者を手配するといったことは難しく、また、出前サービスを展開する事業者との連携も一定の時間を要するといわれています。そこで市域の飲食店のデリバリーなどを支援する飲食店応援プロジェクトを立ちあげ、その第1弾として関係者の皆さまの広報に関する取り組みを後押しいたします。 具体的には、テークアウトやデリバリーを行う飲食店に関する情報を地域金融機関が集約し、その情報を基にポスティング事業が、店舗情報を掲載したチラシを6月以降、順次配布いたします。こうしたことを通じて飲食店を応援することとしておりまして、県は関係事業者間の調整を行います。今回の取り組みには地域の情報を熟知されている横浜銀行や県内の8信用金庫全ての方々にご参加いただいており、大変心強く感じております。 あと、お手元の資料2ページ目になりますが、プロジェクトの趣旨にご理解いただきき、飲食店への支援を行っていただける事業者を募集しますので、皆さまからの積極的な応募をお待ちしております。県としては、こうした取り組みを進めることで新たな社会経済モデルへの転換を促進していきます。
バーチャル開放区に集えアーティスト
次に、バーチャル開放区に集えアーティストについてです。県庁前の日本大通りで音楽やダンスなどのパフォーマンスを自由に発表できる空間、マグカル開放区。現在、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて開催を一時休止しています。そこで、インターネット上に会場を移して、バーチャル開放区として開催することとし、動画を募集いたします。この企画は最前線で治療に当たっている医療従事者をはじめとするエッセンシャルワーカーの皆さまを、文化芸術の力によって応援したいと考え、実施することとしたものです。 この取り組みを実施することで、感染拡大防止策に取り組む方々を応援するだけでなく、現在活動の場が奪われているアーティストの方に機会を提供するとともに、賞金を出すことによって直接的な支援を行います。また、個々のアーティストのホームページ等へのリンクを貼ることも可能にしますので、アーティストの活動の広報に協力することにより幅広い支援につなげたいと考えています。 募集するのは医療従事者など、エッセンシャルワーカーの方々への応援や感謝をテーマとした文化芸術のオールジャパンの5分以内の動画とし、プロ、アマを問いません。また、応募作品の中から表彰作品を選考し、賞金金額は100万円を予定しています。賞金は、特に優れたものには50万円、次に優れたものには30万円と金額を決め、総額で100万円としました。募集期間は令和2年6月1日から7月31日までです。6月1日にホームページで募集の説明を、詳細を公表いたします。現在、アーティストの皆さんの活動の場がかなり限られていると聞いています。積極的な応募をお待ちしております。 次に、城山ダムに関する新たな情報共有の仕組みと洪水調整機能の強化についてです。城山ダムでは昨年の台風19号、令和元年東日本台風の豪雨により、運用開始以来、初めて緊急放流を実施しましたが、市町への情報伝達に遅れが生じるなどの問題が明らかになりました。県はこれまでの流域市町と共にこの問題の検証等を進め、このたびダムの情報伝達に係る新たな情報共有の仕組みを構築するとともに、放流時のダムの操作を見直し、洪水調整機能の強化を図ることとしましたので発表します。