神奈川県・黒岩知事が定例会見5月26日(全文1)PCR検査場は21カ所設置済み
感染施設には必要に応じてC-CATを派遣
併せて感染施設には必要に応じてC-CAT、コロナ感染症クラスター対策チームを派遣し、ゾーニングなどの感染予防対策も徹底いたします。現在、派遣可能な施設や協力可能な方を募集していますので、ぜひご協力ください。登録先は発表資料に記載の県社協ホームページとなります。こうした、いわば福祉版のコロナ神奈川モデルにより、高齢者や障害者、そのご家族の皆さまの安全・安心を守ってまいります。引き続き地域との連携、協力の下、神奈川モデル・ハイブリッド版の整備を進め、医療崩壊を防いでまいります。 また、資料はありませんが、先日、精神科コロナ重点医療機関の1つである臨時の医療施設に県立精神医療センターと連携して入院患者を1名受け入れましたので、追加で報告いたします。今後も一般の医療機関では対応が難しい精神疾患の症状がある方への適切な医療提供体制にも努めてまいります。 次に、民間事業者と連携した医療従事者向けの食品支援を行う仕組みが始まりますについてです。これまで神奈川モデルの推進に当たっては、多くの医療機関、医療従事者の皆さまにご協力をいただいています。最前線で、泊まり込みで診療に当たったり、満足に食事も取れず健康面の不安を抱えながら尽力している医療従事者の方をぜひ支援したいという申し出を民間事業者の方々から3件いただきましたので、お知らせいたします。 1つ目は、オイシックス・ラ・大地株式会社とココネット株式会社、一般社団法人RCFが連携して医療従事者に食品を無償で提供するWeSupportの取り組みです。こちらは今週末から神奈川モデルの推進にご協力いただいている2つの医療機関への提供を皮切りに、20カ所を目指して準備を進めています。主な支援物資は60を超える食品メーカーからご提供いただいた、野菜ジュースやスポーツドリンク、お菓子、パン、スープなどを予定しています。
3つの提供スキームで医療従事者を支える
今回の提供スキームですが、まず県が支援をしようとする医療機関を確認し、次にオイシックス・ラ・大地がその医療機関に対し支援物資のマッチングを行います。その後、ココネットが支援物資を各医療機関に配送いたします。また、RCFは支援物資の無償提供を希望する企業をリサーチし、WeSupportに提供いたします。 2つ目は、株式会社Mellowが組織するフードトラックを医療機関に派遣し、その場で調理したお弁当を無償で提供いただく仕組みです。こちらも神奈川モデルにご協力いただいている医療機関を対象に6月上旬から提供する予定です。提供スキームですが、まずMellowが、支援を必要とする医療機関と協力を希望するフードトラック事業とをマッチングします。その後、フードトラックを医療機関へ派遣し、その場で調理、盛り付けした、出来たてのお弁当を医療従事者に無償で提供いたします。 3つ目が、VAN SHELTER 実行委員会と小田急電鉄株式会社が連携して、キャンピングカーなどを宿泊施設や休憩所として医療機関に無償で貸し出す仕組みです。この仕組みも神奈川モデルにご協力いただいている医療機関を対象に、今週木曜日からスタートする予定です。提供スキームですが、まずCarstay株式会社とCarLife Japanが共同運営するVAN SHELTER 実行委員会が、医療機関とキャンピングカー保有者とのマッチングを行います。その後、キャンピングカー保有者から医療機関へ無償でキャンピングカーを貸し出していただきます。その後、小田急電鉄からリネンや食品を提供いただきます。 ご紹介した3つの提供スキームにより、新型コロナウイルス感染症対策の最前線に立つ県内の医療従事者の皆さまを、民間事業者の方々と共に健康面から支えたいと考えています。また、このたびの事業者の方々のご協力は大変ありがたく、みんなが一体となって乗り越える姿勢を体現された皆さまの心意気に感謝申し上げます。 次に、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた新たな社会経済モデルへの転換を促進するため、地域医療機関等が支援する飲食店応援プロジェクトが始まりますについてです。新型コロナウイルス感染症の影響により、飲食店の来客は大きく減少しており、売り上げ増加を図るための方策として、多くの飲食店の方々がテークアウトやデリバリーに活路を求めています。