まさに“時計の王”! カルティエの歴史がわかる3本【腕時計のDNA Vol.15】
原点回帰とともに世代を越えて価値が際立つ
2000年以降、カルティエは本格的なウォッチメイキングに取り組み、製造本数や品質は格段に向上し、先進の開発体制からは数多くのコレクションが生まれた。まさにリシュモングループの領袖として、成長を続ける時計業界をリードしたのだ。 しかし2016年、方向を転換する。原点回帰を掲げ、伝統ある名作を見直し、細部をより現代的にリニューアルする方向に舵を切った。時代を超越するブランドにとって重要なのは、これまで培ってきた作品を継続し続けること。それによって若い世代にも受け入れられ、さらに世代を越えて支持される。そうした判断からだ。最大の強みを生かすことで、ヘリテージはより価値を増し、新作も「未来のヴィンテージ」という魅力の可能性を秘めるのである。
カルティエ カスタマー サービスセンター
TEL:0120-1847-00 www.cartier.jp
文:柴田充 イラスト:コサカダイキ