移籍するべき!? Jリーグ、未だ出場0の逸材6人。このままでは…。成長できていない男たち
明治安田Jリーグもシーズン後半戦を迎え、各地でし烈な戦いが巻き起こっている。その一方でシーズンの半分を過ぎても試合にほとんど出られていない選手もいる。とくに若手の選手は出場機会を得られないと今後のキャリアに影響が出るため、気が気ではないだろう。今回はJリーグで出番がない23歳以下の若手をピックアップして紹介する。(成績は『transfermarkt』参照)
MF:舩橋佑(ふなばし・ゆう) 生年月日:2002年7月12日 所属クラブ:鹿島アントラーズ 2023シーズン成績:8試合0ゴール0アシスト 小学生のときから鹿島アントラーズのアカデミーに所属していた舩橋佑は、そのまま鹿島のジュニアユース、ユースを経て、2021年にトップチームへと昇格した。 デビューシーズンとなった2021年はリーグ戦2試合に出場し、プロ2年目は第21節からリーグ戦9試合連続出場を含む同13試合に出場。レネ・ヴァイラー監督が解任されるなどチーム状況は苦しかったが、舩橋自身は多くの経験を得たシーズンとなった。 しかし、2023年に入ると同ポジションに佐野海舟が加入。フォーメーションの変更も相まって舩橋の出場機会は激減した。出場したリーグ戦8試合はすべて途中出場であり、わずか計55分しか出場時間が与えられなかった。今季も知念慶のボランチ転向などもあり、出場機会を得るどころか、ベンチにすら入れていない状況が続き、未だ日の目を浴びることが出来ていない。 佐野は今夏に海外移籍となったが、鹿島のボランチには先述の知念に加え日本代表MF柴崎岳、さらに欧州から戻ってきた三竿健斗がいるなど、舩橋にとってのライバルはいずれも強力。このままアカデミー時代も過ごしたクラブに居続けることが幸せなのか。
FW:升掛友護(ますかけ・ゆうご) 生年月日:2003年8月24日 所属クラブ:柏レイソル 2023シーズン成績:5試合0ゴール0アシスト 2年前のカップ戦で異彩を放ち期待されていた升掛友護だが、それ以降は苦しい時間が続いている。 柏レイソルのユースに所属していた升掛は、2022年にトップチームへと昇格。この年のYBCルヴァンカップではグループステージ6試合に出場し、3試合連続ゴールを含む4ゴールをマークした。グループステージはリザーブメンバー中心であるとはいえ、この怒涛の活躍には柏ファンの心も高鳴ったのではないだろうか。 この活躍が評価されてか2022シーズンはリーグ戦でも10試合に出場。得点関与はなかったものの確かな経験を積んだ。しかし、昨季は一転して天皇杯の1試合のみの出場に留まる。7月には愛媛FCに育成型期限付き移籍で加入することとなったが、そこでもリーグ戦は5試合のみの出場に終わった。 柏に復帰した今季も、出場は天皇杯の1試合のみ。それでも、その出場した試合では左サイドから何度もドリブルで仕掛け、チャンスメイク能力があることを示した。今季の柏はリーグで5番目に少ない得点数と得点不足に苦しんでいるため、升掛を起用する余地もあると考えられるが、今季中に同選手が起用されることはあるだろうか。