貯金42「ソフトバンク」は貯金2「DeNA」になぜ敗れたのか 炎上「小久保監督」とモチベーター「三浦監督」の“違い”とは
今年のプロ野球日本シリーズが終わった。圧倒的優位の声があったソフトバンクホークスは2連勝のあとまさかの4連敗を喫し、敗北した。レギュラーシーズンで4年ぶりの優勝を果たしたホークスは、91勝(49敗)で貯金「42」、2位に13.5ゲーム差をつける圧勝ぶり。ファイナルステージでも2位の日本ハムを3連勝と圧倒。シリーズでも一気に駆け上るはずだった。評論家が4タテも予想していた日本シリーズで“まさか”が起きたことには理由があった。 【写真】12球団一カワイイ! 三浦監督もイチ押しのオフィシャルパーフォーマンスチーム「diana」 ***
ソフトバンクの圧勝と誰もが予想していた日本シリーズが、レギュラーシーズン3位、貯金はわずか「2」しかなかったDeNAベイスターズの26年ぶり日本一という下剋上で幕を下ろした。第6戦(3日・横浜スタジアム)では2-11という惨敗。就任一年目の小久保裕紀監督は「敗戦の責任は全部僕にあるので……」と言葉少なだった。
「口笛」に大笑い
潮目が変わったのは第3戦(10月29日・みずほPayPayドーム)だ。6回一死でマウンド上のDeNA・東克樹投手に向けてとみられる「指笛」が球場内に何度も鳴り響き、東本人が球審へ直接アピール。「試合進行の妨げになる行為はご遠慮ください」と場内アナウンスが流れた。それでもやまない指笛に「投手が投げる間際の“口笛”などは、ご遠慮いただくようお願いします」と再度アナウンスが流れた。 DeNAの本拠地・横浜スタジアムでは笛や太鼓などの鳴り物、指笛での応援は禁止されている。「反対にPayPayドームではOKです。今季は沖縄出身の山川穂高の加入もあり指笛での応援はしばしば行われてきました」(ソフトバンク担当記者)。アピールした東も自身のSNSで「禁止されていないのでやってもらって構わないのですが、ただ投球モーションに入ったタイミングではやめてください。という話です」と発信した。 問題は試合後だ。ゲーム終了直後のインタビューで小久保監督は「よくわからないですね。“口笛”って何。指笛? 笑ってしまいました。みんなで大爆笑していました」とコメント。これが東やDeNAへのリスペクトに欠けると大炎上した。「“指笛”はサイン盗みを疑われても仕方のない行為。それを笑いで茶化しては、ルール順守の精神に欠けると思われても仕方ないでしょう」(夕刊紙記者)。小久保監督は一方で、「東はすごかった。(7回までに10安打を放ちながら1点に終わったことで)点をやらないのがエースでしょ。向こうが立派です」と最大級の賛辞を送っているが、後の祭りであった。