PTAには必ず加入しないといけないのでしょうか? 共働きなので、役員になるとボランティア活動をするのが難しいのですが……。
ほとんどの学校にあるPTAですが、ネガティブな話題がよく聞こえてきます。 「PTAには入らないといけないの? 」「いろいろ役割がありそうで面倒くさそう」「いろいろ押し付けられそうで不安」「共働きで夫婦ともPTA活動に時間を割けない」などと思われる方も多いでしょう。 あらためて、PTAとはどのような組織なのか。その目的は? 加入しなければならないの? 役員やボランティア活動を断ることはできる? といった話から、PTA会費っていくらくらい? 会費はどのように使われているの? などの疑問に現役の某公立小学校PTA会長を務めるFPがお答えします。 ▼私立高校の「実質無償化」は年収いくらで対象になる? 支給金額とあわせて解説
そのそも「PTA」って何?
PTAは「Parents Teacher Association」の頭文字をとったもので、直訳すれば保護者と先生の組織、ということになります。 教育は学校だけで行うものではありません。学校では「学校教育」を行いますが、児童・生徒は家で過ごす時間も多く「家庭教育」も必要です。さらに、「社会教育」は地域や社会との関わりを学ぶことです。PTAは子どもたちの教育のなかにはで「学校教育」「家庭教育」ではカバーしきれない部分を補う社会教育団体です。 PTAの具体的な活動内容は学校ごとに差があり、一様ではありません。それぞれの学校のPTAが、自分の学校の子どもたちのためにどのような活動をすべきかを独自に考え、実行しています。
PTAは絶対に入らないといけないの?
PTAは任意団体ですので、加入・活動への参加は義務ではありません。なかには「どうしてもPTAに入りたくない」あるいは「PTAに加入できない事情がある」として、加入されない方もいます。 PTA活動はボランティアです。本来は「絶対にやらなければならない」ということはありません。しかしながら、子どもたちが安全に充実した小・中学校生活を送るために必要なPTAの事業がある反面、そうした事業を担当していただける方が少ない場合、事実上「義務」に近い状況になってしまうこともあり得ます。 特に児童数、家庭数が少ない学校ではその傾向が顕著です。