【J1昇格POでベガルタ仙台が、「確率5%」の長崎戦快勝のワケ(1)】指揮官がはじき出していた勝率と、それを覆すための呼びかけ……中島「変な話ですけど、絶対に2点取らないと勝てない」
目はすでに赤くなっているように見えた。黄金に染まった観客席とともに、選手、スタッフとともに撮影を終えた直後のベガルタ仙台・森山佳郎監督のことだ。ベガルタ仙台とV・ファーレン長崎とが戦ったJ1昇格プレーオフ準決勝の会見場に向かうべくピッチを歩くその顔を見れば、感情的に大きく動いていたことが伝わってくる。 ■【画像】「一緒に戦ってるっていう意思表示をしようと思ってて、それが自然に出た」ベガルタ仙台・郷家友太が語る「サポーターへの意思表示」■ そして実際、その会見場で森山監督は試合前にはじき出していた“見込み”を口にした。「僕自身も選手にはいろんなシナリオの話をしていて」と話す指揮官は、J1昇格を懸けたこの重要な一戦でさまざまなシミュレーションを実施。そのうえで、戦い方を選手と共有しようとしていた。 指揮官は続けて、「2点差以上で勝つのは5%っていう話をして、1点差で勝つのが30~40%っていう話をしていたのに、4点も入るというのは僕もまったく1&も予想していなかったです」と言葉にするのだ。 たしかに、長崎は最終節まで5連勝。しかも、この日の舞台である「ピースタ」では3試合負けなしを誇っていた。今秋に開業して以降、街の新たなシンボルをなっているこの地は土つかずの“要塞”で、チームの勢いがその輝きを強めていた。 「ここ数試合だけ見ても、単独で2人3人をかわして一気にカウンターで得点を取ってしまう外国籍選手の対応にもかなり苦戦することが予想されていた」 そんな指揮官の戦前の想定を、選手が見事に封じて見せた。
■中島「変な話ですけど、絶対に2点取らないと勝てない」
5%という数字をはじき出していた森山佳郎監督に素直に驚かされただけに、逆に素直に聞いてみた。何がその達成の要因だったのか、と。 森山監督は「そうですね……」と頭を傾げ、「やっぱりJ1に上がりたいという思いや気持ちが強い」とまずは説明する。そして、「去年、特に16位で悔しい思いをして、もうこんな悔しい思いをしたくないところからスタートしていて、こういうチャンスがめったにない中で、最後にすべりこんでプレーオフに入って、このチャンスをつかみたいっていう思いは強いし、その気持ちが強い選手が多いところでは、この中断期間でやっぱそれも煽りながら来ました」とも。悔しさを反骨心とする選手の機微を呼んだ指揮官が、それをくすぐっていたというのだ その煽り方について、この試合の流れを一気に手繰り寄せるPKを決めたばかりか、4得点目を決めた中島元彦が明かしていた。試合のプレッシャーについて聞いたところ、意図せず、「(仙台は)絶対1点を取られるチームなんで、ゴリさん(森山監督)も“1失点は絶対覚悟しろ。それ以上に点を取らないと勝てないぞ”っていうのは言っていた。変な話ですけど、絶対に2点取らないと勝てないって。そういうハッパのかけ方っていうのはゴリさんがうまかった」と中断期間について説明したのだ。 さらに、メンタル的な要素と、もう一つのキーワードも選手・監督の口から出てきた――。 (取材・文/中地拓也)
サッカー批評編集部
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