「航空管制官」になりたいのですが、20代の年収が一般企業と変わらないと聞きました。国家公務員の年収は一般企業よりも高いのではないのでしょうか?
※厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成 なお「所定内給与額」とは、時間外労働の賃金を省いた金額となります。航空管制官の年収額には家族手当や通勤手当などさまざまな手当が含まれていないため、増加する可能性はあるものの、航空管制官と民間企業の20代の年収を比較すると、ほとんど同じように見えます。
今後の航空管制官の給与
20代の平均年収が民間企業と変わらないからといって、航空管制官の仕事をあきらめる必要はありません。 これまで年功序列型と言われてきた国家公務員ですが、志願者数の減少や若年層の離職の増加などがあり、国家公務員離れを食い止めるために給与体系の見直しを計っています。令和5(2023)年からは国家公務員の初任給が大学卒業の場合1万1000円、ボーナスも4.4ヶ月から4.5ヶ月に引き上げられました。 また、成績によってボーナスの上限引き上げのような、個々の能力や成果に応じた給与体系に移行する旨も話し合われています。今後の給与体系には、注目しておくとよいでしょう。
20代航空管制官は民間企業の同世代と現状は同程度の年収となっている
20代の航空管制官は、勤務地や家族構成などにより差はあるものの、民間企業の収入と大きく変わらない数字となっています。しかし、若年層の国家公務員離れを食い止めるため、給与体系の見直しなどが行われる可能性があります。それによって、今後の年収には差が出る可能性も考えられるでしょう。 出典 国土交通省 仕事内容 内閣官房 俸給表及び手当の種類 俸給表の種類 人事院 令和4年国家公務員給与等実態調査第7表適用俸給表別、経験年数階層別、給与決定上の学歴別人員及び平均俸給額(専門行政職俸給表) 人事院 2024年度国家公務員採用一般試験(大卒程度試験)の試験区分別申込状況 人事院 就活中の皆さまへ 内閣官房内閣人事局 国家公務員の給与 給与の構成(10ページ)期末・勤勉手当(ボーナス)(14ページ) 厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査産業大分類第1表年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額 厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況:主な用語の定義賃金 国土交通省 航空管制官になるには航空管制官になるまでの流れ 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部