大谷翔平の32号“ゴジラ超え”を全米はどう称賛したか「シーズンまだ半分」「自打球にトレーナー呼ばず」
エンゼルスの大谷翔平(27)が7日(日本時間8日)、本拠地で行われたレッドソックス戦で3試合ぶりに32号ソロを放ち松井秀喜氏が2004年にマークした31本を抜き日本人メジャーリーガーとしてのシーズン最多本塁打記録を更新した。偉業達成は同点で迎えた5回の第3打席。左腕のエドゥアルド・ロドリゲスが投じた3球目に右足首に自打球を当てて足をひきずって打席を外し、5球目に今度は左膝に自打球を当てて悶絶しながらも7球目のチェンジアップを思い切り引っ張ってライトスタンドの中段まで運んだ。この勝ち越しの一発でチームも5-4で競り勝ち、全米メディアは一斉に大谷の32号を取り上げた。 松井氏は、エンゼルスを通じて「彼こそが真の長距離打者だ」という祝福コメントを発表したが、それを引用して記事を作ったのが、USAトゥデイ紙だ。 「エンゼルスのスター大谷がファンを仰天させ続けている。なぜこの32号が記憶に残るものになったのか。この打席で左足と右足に自打球を当てた後に打ったことではない。彼が7イニングを投げて勝利をつかんだ翌日に打ったということでもない。オールスターブレーク前に32本を放ち12盗塁を奪ったMLB史上初の選手となったということでもない。彼は、この本塁打で、同じ日本の松井と並んでいたMLBの日本人選手のシーズン最多本塁打記録を破ることになったのだ」と、32本の意義について説明した。 「『ゴジラ』のニックネームを持つ松井は2003年に日本から並外れたホームランバッターの名声と共にメジャーリーグにやって来た。ヤンキースで松井は2004年に31本塁打を放ったが、大谷は、433フィート(約132メートル)の32号をライトに放ちその記録を破った。シーズンはまだ半分残っている。大谷がホームベースを踏んだ、すぐ後、松井は祝福のメッセージを送った」と説明。 「松井と同じく野球界全体が、来週オールスターゲームのあるデンバーで大谷が何をするのか待ちわびているだろう」と、大谷のオールスターでの活躍を期待した。 米ヤフーニュースも「大谷が日本出身選手のシーズン最多本塁打記録を更新…まだ7月初旬なのに」との見出しを取り、“ゴジラ超え“のスピード達成にフォーカスした。 「また新たな野球の日を迎えた。それはエンゼルスのスーパースター、大谷がまた新たな記録を更新したことを意味する。我々はすでに大谷が野球界のユニコーンであることを知っているが、彼が毎日記録を塗り替え、新たな基準を築いていくことを見るのはとても印象深い。大谷はオールスターブレーク前に32本塁打、12盗塁以上を記録した初めての選手となった」と称賛した。