11月5日は「いいりんごの日」。「1日1個のりんごは医者を遠ざける」って本当?「モーロりんご療法」に学ぶりんごの健康効果と食べ方とは?
◆青いりんごと赤いりんご、栄養価が高いのはどっち? なんとなく赤いりんごのほうが栄養価が高そうなイメージがありますよね。 でも、赤りんごと青りんごの栄養価に違いはなく、ボリフェノールの含有量にも違いはありません。 違うのは、皮に含まれるアントシアニンという赤色色素成分の含有量。赤りんごの皮にはアントシアニンが多く含まれていますが、青りんごにはほとんど含まれていません。 アントシアニンといえば、美肌、血液サラサラ効果を期待できる抗酸化成分です。つまり、より高い健康効果を求めるなら、赤りんごを皮ごと食べるのがおすすめです。
◆りんごの皮は農薬でベタベタ!? 食べても大丈夫? りんごの皮がベタベタとしているのは、農薬やワックスが付いているからだと思われがちですが、このベタベタの正体は、りんごから分泌されているロウ物質。 熟してきたりんごが、雨や乾燥から実を守るために分泌する天然バリアであり、完熟のサインです(ただし、王林やふじはあまりロウ物質が出ません)。だから無害。水洗いしてホコリや汚れを落とせば、皮ごと食べても問題ありません。 何より、皮を剥いて食べるより、皮ごと食べたほうがβ-カロテンは2倍近く多く、ビタミンCや食物繊維も多く含まれています。 皮に含まれるアントシアニンも無駄なく摂ることが可能。細胞の酸化・老化予防にもおすすめです。
◆結論 「1日1個のりんごは医者を遠ざける」は本当! 赤りんごを皮ごと食べることで、腸内環境が整って免疫力が上がり、さらに抗酸化作用で細胞の酸化を抑えることが可能。 青りんごも、アントシアニンこそ少ないものの、りんごポリフェノールは含まれているので、十分な健康効果があります。 1日1個を食べるのが無理なら、1/2個でもOK。ある程度継続して食べることが大切です。 ただし、カットして茶色くなったりんごは、酸化によってポリフェノールが消費され、減少しています。できるだけ食べる際にカットしたりすりおろしたりしてください。半分に切って保存する際は、ラップを密着させて酸化を防ぐようにしましょう。
藤岡操