11月5日は「いいりんごの日」。「1日1個のりんごは医者を遠ざける」って本当?「モーロりんご療法」に学ぶりんごの健康効果と食べ方とは?
食いしん坊な人も、それほどでもないという人も、生きている限りお付き合いし続けなくてはいけないのが「食べ物」。でも、あまりにも身近で当たり前すぎて、意外と知らないことだらけ。この連載では知ると思わず「へ~!」「ほ~!」 知っていたほうがお得かもしれない、いつか自分の身になるかもしれない。そんな食べ物トリビアを紹介します。 * * * * * * * ◆11月5日は「いいりんごの日」 11月5日は「いいりんごの日」。「いい」は11、りんごの「ご」は5ということで、11月5日と青森県が制定したそうです。さすが、りんごの生産量日本一の青森県。 りんごといえば、注目したいのは健康効果です。 ヨーロッパには「1日1個のりんごは医者を遠ざける」ということわざがあるほど。日本でもりんごの健康効果が注目を集め、りんごダイエットが大流行したこともありました。 でも、「1日1個のりんごは医者を遠ざける」って本当? 迷信じゃないの? 皮は食べていいの? 青りんごと赤りんご、どっちがいいの? 徹底解説します!
◆「1日1個のりんごは医者を遠ざける」を裏付ける「モーロりんご療法」とは? 子どものころ、風邪をひいて熱が出たり、お腹が痛くなったりしたときに、すりおろしたりんごを食べた記憶はありませんか? 実はこれはドイツの科学者モーロが提唱した「モーロりんご療法」という立派な食事療法。その方法はとてもシンプルで、「下痢や消化不良を起こしている子どもに、すりおろしたりんごを2日間与える」というものです。1927年、ドイツで赤痢が流行っていたころに発表され、世界中から注目を集めました。 「モーロりんご療法」のカギを握るのは、りんごの皮に多く含まれるタンニン(渋み成分)とペクチン(水溶性食物繊維)。 タンニンは炎症を起こした腸粘膜を優しく引き締めて整える。 ペクチンは腸内で水分を含んでゼリー状になり、腸壁を守る。 こうして、菌やウイルスの侵入を阻止したり、腸内環境を整えたりすることで、下痢や腹痛が改善。その結果、免疫力が回復。まさに、医者いらずの働きです!