海外メディアも全豪OPダニエル太郎の元世界1位マリー撃破の“番狂わせ”に衝撃「屈強なカウンター選手」「落胆の終わり」
欧州をカバーするメディアのスカイスポーツは「元世界1位のマリーが予選上がりのダニエルに驚きの全豪オープン敗戦を喫する」との見出しを取り、「マリーの全豪オープン上位進出の望みは、日本の予選上がりのダニエルのストレート勝ちによって止められた。マリーは粘り強く良く動いた世界120位のダニエル相手にシャープさが足りず驚きの敗戦を喫した」と伝えた。 記事はダニエルが2016年のデビスカップでマリーと対戦した際にわずか5ゲームしか取れなかったことを紹介した上で「マリーは、先週末にシドニーのATPツアー大会で決勝に進出するなど運動量が増えていたが、この日は、緩慢な動きで始まり、彼が好む試合の流れに向けることができなかった」とレポート。 「マリーは、過去にグランドスラム大会でランキング上位100位を外れた選手を相手には一度も負けたことがない。遡って2005年の全米オープン2回戦で世界91位のアルノー・クレマンに敗れた試合が、これまでで最もランクの低い対戦相手だった」という記録を伝えて、いかに“番狂わせ”であったかを強調した。 英BBCは、「マリーは日本のダニエル相手に不活発なプレーを見せて全豪オープン2回戦で敗退することになった。マリーは、試合後に失望の敗戦の痛みは『容易に和らぐことはない』と語った」とマリーの談話を紹介して伝えた。 記事は「マリーは臀部の再手術からほぼ3年が経過した。これまで、この手術を経てトップレベルまで復帰できた選手はいなかった。だが、マリーは我々が知っているように普通の選手ではない。彼が戦いの場に戻った理由は、最高のレベルでテニスをプレーし、競うことへの飽くなき欲求があった」と、2019年の全豪オープン後に臀部を手術し、一時は引退の危機にまで追い込まれていたマリーの復帰までの経緯を紹介。 「だからこそ、このダニエル相手の敗戦はスコットランド選手(のマリー)を大きく傷つけることになった。マリーにとって今回は長くプレーしてきたグランドスラム大会で3回戦に進出する素晴らしいチャンスだった。彼は、この先、このような機会が多くはないことも知っている。再起の中での敗戦で、マリーが落胆するのも無理はない」と、マリーの心情を慮った。 ダニエルは3回戦では世界10位で第11シードのヤニック・シナー(20、イタリア)と対戦する。