【若さと健康の知恵袋/プラズマ乳酸菌】健康な人の免疫機能の維持をサポート。40代、50代の不調、体力低下に悩む世代の頼もしい味方!
巷にはさまざまな健康情報があふれているが、そんな中でも特に40代、50代の女性が知っておきたい、気になるキーワードをピックアップして解説するこの連載。今回ご紹介するキーワードは、「プラズマ乳酸菌」だ。 40代、50代の更年期になるとぐんと増える、「体調をくずしやすい」「病気にかかりやすくなった」「ストレスの影響を受けやすい」といった悩み悩みをケアするために注目したいのが「プラズマ乳酸菌」。どんな特徴があるのかをリサーチした。
免疫細胞の司令塔に働きかけて、健康な人の免疫機能の維持をサポートする「プラズマ乳酸菌」
ここ1~2年でぐっと増えた「プラズマ乳酸菌」入りをうたう食品やドリンク。「プラズマ乳酸菌」というワードは、テレビCMなどで聞いたことがあるという人や、プラズマ乳酸菌入りの商品をとったことがある人もいると思う。 でも、どんな効果があるものなのか、実は詳しく知らないという人も多いのではないだろうか? 今回は改めて、その特徴や効果について紹介しよう。 プラズマ乳酸菌は、ビールやお茶などのドリンクでおなじみ、キリングループが発見した乳酸菌だ。
キリンでは、35年以上にわたって免疫についての研究を行う中で、免疫細胞を活性化する乳酸菌を探していたところ、理化学研究所に保管されていた乳酸菌を発見。それを「プラズマ乳酸菌」と名づけ、2010年から研究がスタートした。 その後、さまざまな効能が発見され、2023年11月末までに33もの論文が発表されている。
乳酸菌の中でも、免疫の司令塔「pDC」を直接活性化することが確認されているのは「プラズマ乳酸菌」だけ
「プラズマ乳酸菌」は、継続的にとることで、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されている。 免疫とは、体の外から入ってくるさまざまな異物を排除するための、人体に備わった防御システムのこと。免疫機能を維持できれば感染症にかかりにくくなり、逆に免疫機能が落ちると体調をくずしやすくなる。そしてこの免疫力の高さを決めるのが、免疫機能を司る「免疫細胞」の働きだ。 免疫細胞にはさまざまな種類があり、役割の異なる細胞がチームとなって機能している。例えば、異常細胞を殺傷するNK細胞、外敵に侵された細胞を殺傷するキラーT細胞、外敵に対する抗体を作るB細胞、キラーT細胞やB細胞の働きをサポートするヘルパーT細胞などが代表的。 これらが互いに協力し合うことで外敵を排除し、体内の健康を守っている。 ところが、免疫細胞の働きは、飲みすぎや食べすぎ、ダイエット、過労、睡眠不足といった生活習慣の乱れや精神的なストレスなどにより、日常生活の中で簡単に低下してしまう。そのため、免疫を維持するには、何らかの方法で免疫細胞の働きを維持しなくてはならない。キリンによると、このときに役立つのがプラズマ乳酸菌だ。 実は免疫細胞には上下関係があり、さまざまな免疫細胞は、「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)」という免疫細胞の指示により、動かされているのだそう。 つまり、pDCは免疫細胞全体の司令塔といえる。そして、このpDCに直接働きかけるのがプラズマ乳酸菌だ。プラズマ乳酸菌を口から摂取すると小腸で吸収され、小腸にいるpDCを直接活性化する作用が認められた。 プラズマ乳酸菌のほかにも、免疫細胞への効果をうたっている乳酸菌はあるが、それらは免疫細胞の一部にしか働かない。 これに対して、プラズマ乳酸菌は、免疫の司令塔pDCを直接活性化するため、免疫細胞全体が活性化され、これによって外敵に対する防御システムが機能するようになる(下記の図参照)。