【計算できる?】昨年よりボーナス12%増で33.6万円。消費者物価指数105のとき、実質賃金はいくら?
実質賃金指数を求める
アユム ところで、実質賃金は出せましたが、先輩の言っていた「実質賃金指数」「消費者物価指数」は出てきませんでしたね。実質賃金指数、消費者物価指数ってなんなんですか? モリ まず、「消費者物価指数」は、基準時の価格を100とおいたときに比較時の価格を割合(指数)であらわしたものです。 アユム 以前、教えてくださった「指数」ですね! モリ はい、では消費者物価指数を求めましょう。では、名目賃金で値上げ前のもずくは、いくつ買えましたっけ? アユム 336000÷1000=336個です。 モリ そう。ですが、実際には、これより買える数は減っていますね。このとき、もずくの買える個数を基準にして考えると、ボーナスは、昨年と比べてどうなっているでしょう? アユム 基準が去年で、比べられるのが今年ですよね。だから、320÷300≒1.07 です。 モリ そのとおり。これを昨年を基準にした指数にすると? アユム ×100をすればいいので、107ですね。 モリ よいですね。ボーナスは額面で12%増えてますが、もずくの価格も変わってます。それを調整して考えたとき、昨年を100としたボーナス(実質賃金)の指数は107だとわかります。これが実質賃金指数です。
表にまとめて考えよう
モリ
わかりやすいように、表にまとめましょう。以下のような表をかきます。
アユム
ここまでの数字を使って、表を埋めていきますね! 表の右下の部分が実質賃金指数ですね。
モリ ここで、まず、もずく金額を消費者物価指数に置き換えましょうか。基準年のもずくの値段を100とします。 アユム
昨年の金額を100とおくと、本年は、105とあらわせますね。一番下の行は、もずくの個数を求めたのと同じように、名目賃金÷消費者物価指数で計算しました。これを見ると、もずくの金額を消費者物価指数に換えて計算しても、右下の実質賃金指数は同じですね。