【計算できる?】昨年よりボーナス12%増で33.6万円。消費者物価指数105のとき、実質賃金はいくら?
この記事を読むべき人: 実質賃金の計算をできるようになりたい方 この記事を読む必要がない人:実質賃金の求め方を理解している方 この記事でわかること:実質賃金の意味と求め方
実質賃金と名目賃金とは
アユム もずくをゲットするために、実質賃金と名目賃金について教えてください! モリ もずく、おいしいですよね。私も好きです。ところで、実質賃金と名目賃金の話ですね。まず、働いて受け取ったお金の、額面通りの数字を名目賃金(平均月間給与)といいます。 アユム 額面通り、つまり、表向きの金額は33.6万円ということですか? となると、実質賃金は、表向きじゃない裏のお給料、それって…もしかして裏金? モリ 裏金!? そんなややこしい、問題になりそうなお給料ではないですゾウ。実質賃金とはつまり、物価高とかを考慮したうえで、実際、いくらなの? というものです。 アユム なるほど。それだけの金額をもらってるけど、物価が変わるとその価値も変わるよーみたいな感じですね。 モリ はい。では、ボーナスが12%増えて33.6万円ということは、昨年のボーナスはいくらでしたか? アユム 割合の計算で学んだ「もとになる量を求める計算」ですね。昨年のボーナスを𝒳とおいて、𝒳×(1+0.12)=336000 なので、1.12𝒳=336000 これをといて𝒳=300000 昨年のボーナスは、30万円です! モリ すばらしいです。割合の考え方をきちんと身につけましたね。それでは、このとき、昨年のボーナスが30万円で、1個1000円のもずくをいくつ買えますか? アユム 300000÷1000=300個です。もずくにボーナスのすべてをかけています。 モリ ところが、もずくの値段が上がりました。昨年から5%値上げした場合、いくらになりますか? アユム 1000×(1+0.05)=1050円です。 モリ では、今年のボーナスで昨年と同じ金額、1000円のもずくはいくつ買えますか? アユム 336000÷1000=336個です。 モリ はい。しかし、値上げ後のもずくはいくつ買えるでしょう? アユム 336000÷1050=320個です。 モリ その通り。もずくが同じ値段だったら、もっと買えたハズですよね。先ほど説明したように、物価(ここではもずくの値段)が変わったことを前提にした賃金の価値が実質賃金です。 アユム 物価が変わってなければ336個買えたのに? モリ 今回は320個しか買えない。つまり、実質賃金は1000円のもずく320個分の価値なので…。 アユム よよよよよ(泣)。ということは、実質賃金は1000×320=320000ですね? お給料は伸びたけれど、値上げを考えると、実際の金額はこれだけよ、と。 モリ そうです。もずくが値上げ前の1000円のままのとき、320個だけ買える金額、それが今回の実質賃金にあたります。