リゾート気分を満たし暮らすことを楽しむ家
ビジネスの最前線で多忙な日々を送るKさんが、住まいに求めたのは仕事を忘れ自然を感じてくつろげる、緑豊かな空間だった。ガラスを機能的に使いロケーションを生かしたオープンなLDKとほどよいクラフト感を残したインテリアのセレクトが流行りすたりを超えた心地よさを生んでいる!
K邸/2LDK/90㎡
玄関ドアを開けると、全面ガラスのパーテーション越しに、木の質感豊かな明るいダイニングとリビングが目の前に広がる。その先にあるのは、木々の葉擦れの音まで聞こえてきそうなバルコニー。開放感たっぷりのリゾートスタイルを実現したのは、ビジネスで多忙を極めるKさんだ。 「家は仕事から完全にオフになれる場所にしたかったので、こだわったのは、LDKからの景色に抜け感があって、緑を感じられることでした」 1年探してようやく見つかったのは、公園の緑が間近に感じられる築5年ほどの3LDK。築浅ではあったものの、せっかくのロケーションを楽しめる間取りで、自分の好きなインテリアに囲まれて暮らせるように、1部屋分を減らして2LDKにフルリノベーション。 エントランスホールからは、LDKへのアクセスのほか、洗面室を経由しクローゼットで着替えてベッドルームへ抜けられる動線を設けた。寝室とリビングは広いバルコニーで繋がっているため、パブリックとプライベートをゾーンで分けながら、全体を回遊できる間取りだ。 キッチンは壁沿いにシンクとレンジ台をL字型に配置したスタイルを生かしながら、モールテックスのカウンターを配置。丁寧な職人仕事はヘリンボーンの床とも相性がよく、それらの持つクラフト感が、端整な空間に温かみを添えている。 インテリアは白×グレー×木目を基調にセレクト。色や素材は最小限に抑え、ガラスのパーテーションのフレームやコーヒーテーブル、リビングの照明などに黒を用いてアクセントに。 そして、K邸に癒やしをもたらしているのは、大小のグリーンだ。リビングに置いた高さ2mほどのアレカヤシやゴムの木、ベンジャミンなど10鉢を、週末の朝ベランダに出して水やりをする。なにものにも変えがたいリフレッシュの時間になっている。