リゾート気分を満たし暮らすことを楽しむ家
01 窓辺に広がる緑が週末の朝を晴れやかに
バルコニーは腰壁も透明ガラス使いのため、全画面で借景の緑が楽しめる。ガーデン用のソファで、夕刻の気配を感じながらハイボールを楽しむのがKさんのお気に入りの時間。
03 造作のカウンターがマルチに活躍
シンクやレンジ台は壁付けのままにして、モールテックスのアイランドカウンターを設けた。これが大正解。簡単な朝食のテーブル代わりや配膳台として使うほか、友人たちと料理しながら飲んだり食べたりするカウンターにもなっている。
04 コーナー使いで広さと使い勝手を両立
キッチントップの大理石は、リノベ前のものを残した数少ないアイテム。シンプルな白いタイルは上下のラインをずらしたリズム感のある馬目地張りで、上部の吊り収納は天井の板張りに合わせた。
05 スウィングドアで動線バツグンのクローゼット
寝室から洗面所への動線上に設けたウォークスルーのクローゼットは、身体で押し開けることができる両開きのスウィングドア。上と下を抜いているため照明をつけなくても明るさがあり、視界も広い。
INTERIOR POINT/アームを調整し光の変化を楽しむ
“シュスポンション・トワ・ブラ・ピヴォタン”の名前のとおり長さの異なる3本のアームを持つ、モビールのようなランプ。1950年代にセルジュ・ムーユがデザインし〈イデー〉がリプロダクト。職人的技術を感じるフォルムが存在感を放ち空間を引き締めている。
「キッチンカウンターや靴収納なども造作してもらい、自分の好きなものに囲まれた住まいになりました。友人たちが来て各国の料理を一緒に作ったり、飲んだり、食べたり大勢で楽しむのもいいし、一人でソファでくつろぐ時間も心地いい。家に帰るのが楽しくなりました」 ●ハウストラッド TEL:03-6412-7406 ※雑誌『Safari』10月号より
写真=松村隆史 文=中城邦子