報ステCM取り下げ 女性蔑視では?物議醸す
テレビ朝日の報道番組「報道ステーション」は24日、ネット上に公開したCM動画を削除し公式ツイッターに謝罪ツイートを掲載した。同CMは「女性蔑視ではないか」などと物議を醸したもので、番組公式ツイッターでは「意図をきちんとお伝えすることができませんでした」と説明するとともに「不快な思いをされた方がいらしたことを重く受け止め、お詫びするとともに、このWebCMは取り下げさせていただきます」と謝罪している。
「こいつ報ステみてるな」上から目線の印象与える
問題となったCM動画は「報道ステーション」のCMで、22日に同局のYouTubeアカウント(30秒のバージョン)や「報道ステーション」の公式ツイッター(15秒のバージョン)で公開されたもの。若い女性が帰宅し「ただいま」と話しかけるところから始まり、YouTubeの30秒版では「会社の先輩、産休明けて赤ちゃん連れてきたんだけど、もうすっごい可愛くって。どっかの政治家が“ジェンダー平等”とかってスローガン的に掲げてる時点で何それ、時代遅れって感じ」などと語り、「化粧水買っちゃったの。もうすっごい、いいやつ。それにしても消費税高くなったよね。国の借金って減ってないよね」と続ける。ツイッターの15秒版では、「いい化粧水買っちゃった。消費税は高くなったけど、今のうちにお肌に手をかけていれば裏切らないじゃん、と思って」と語る。そしていずれのバージョンでも、「ちょっとニュース見ていい?」と女性が話すと画面に「こいつ報ステみてるな」と文字が大きく表示され、番組ロゴが映し出される。 これについてネット上に「女性をバカにしているのでは」と疑問の声が続出した。 番組公式ツイッターではCMの真意について「今回のWebCMは、幅広い世代の皆様に番組を身近に感じていただきたいという意図で制作しました。ジェンダーの問題については、世界的に見ても立ち遅れが指摘される中、議論を超えて実践していく時代にあるという考えをお伝えしようとしたものでしたが、その意図をきちんとお伝えすることができませんでした」としている。