22度設定で「暖房」をつけっぱなしにして外出してしまった!1日で電気代はいくらかかる?
秋から冬にかけて寒さが厳しくなる日本において、暖房器具は必要不可欠です。暖房器具にはさまざまなものがありますが、最も身近かつ手軽に室内を暖められるのはエアコンの暖房機能でしょう。 エアコンはスイッチ一つで室内を暖められて便利ですが、操作の手軽さゆえに、外出時にうっかりスイッチを切り忘れた経験がある方は少なくないのではないでしょうか。そのままエアコンを稼働させるといったいどれだけの電気代がかかってしまうのか、気になるところです。 そこで、本記事では暖房をつけっぱなしで外出した場合に、1日でかかる電気代について解説します。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
22度で設定した暖房の電気代
ある会社が実施した実験によると、22度で設定した暖房を10時~19時までの9時間使用した場合の消費電力は、合計で2997ワットアワーとなりました。全国家庭電気製品公正取引協議会では、電力料金の目安単価が31円/キロワットアワーとされているため、電気代は約93円となります。 1時間当たりの電気代は平均すると約10円であり、24時間つけっぱなしにした場合は240円ほどの電気代がかかることになります。ただし、暖房の稼働状況は外気温など室内外の環境によって変化するため、1日の中で常に一定の電力を消費するわけではありません。つまり、1時間当たりの電気代の平均は、あくまで目安になります。 暖房であれば、正午から14時頃にかけては外気温が高くなりやすいため、消費電力量は下がるでしょう。対して、外気温が低くなる夜間の運転では消費電力量が多くなることが予想されます。 なお、暖房を含めたエアコンの利用における電気代は、室内外の環境だけでなく、エアコンの種類によっても左右されます。なぜなら、エアコンの種類によって消費する電力量が異なるからです。
暖房利用時の電気代を節約する方法
冬場は暖房が必要不可欠ともいえますが、利用すると一定の電気代がかかります。生活の中で必要な経費だとしても、可能な限り支出を抑えたいと考える方は多いはずです。 電気代の節約によって支出が減れば、その分だけ家計に余裕も生まれるでしょう。暖房の利用によって発生する電気代を節約する方法は、以下の通りです。 ●エアコンを自動運転にする ●風向きを下にする ●サーキュレーターを併用する ●エアコン以外の暖房器具を併用する ●窓を断熱化する ●加湿をする ●フィルターを綺麗に保つ ●室外機の周辺に物を置かない 暖房を含め、エアコンは室温を設定温度にするまでが最も電力を消費します。弱運転では時間がかかるため、基本的に自動運転の方が電気代を節約できるとされています。 暖かい空気は空間の上部にたまるため、暖房の風向きを下にしてサーキュレーターで空気を循環させましょう。 また、窓を断熱することで、室内の暖かい空気を逃がしにくくなると共に、冷たい外気が室内に侵入するのを防ぎます。窓の断熱化は、ホームセンターなどで購入できる断熱シートを利用するのが手軽でおすすめです。 暖房を利用すると室内が乾燥しがちですが、湿度が10%下がると体感温度が1度下がるとされています。つまり、体感温度を高く保つには加湿も有効です。もちろん、健康面でも効果が期待できるでしょう。 フィルターがほこりなどで汚れていると、暖房も含めてエアコンの性能が低下します。余計な電気代がかかることを防ぐためにも、フィルターはこまめに掃除しましょう。掃除の目安は稼働状況などにより異なりますが、およそ2週間とされています。 紹介したのは、どれも効率的に部屋を暖かくたもつ方法です。暖房の設定温度を上げず、あるいは下げて運転できれば電気代の節約につながります。
22度設定の暖房は9時間で約93円
室内外の環境やエアコンの機種などにより異なりますが、22度設定の暖房を10時~19時までの9時間使用した場合の電気代は約93円です。時間によって消費電力、つまり電気代は変化しますが、平均すると1時間当たりの電気代は約10円になります。つまり、24時間暖房を利用すると、およそ240円の電気代がかかるといえます。 出典 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか? 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部