友人のSNSに写りの悪い写真を載せられ不愉快…どうしたらやめてもらえる?
40代の専業主婦です。20年来のつき合いがある女友だちのことで困っています。彼女とは年に3、4回会って一緒にご飯を食べるのですが、そのたびに私とのツーショット写真をSNSに投稿します。 【写真】お悩みアドバイザーの安藤桃子さん 一応「SNSに上げてもいいよね?」と事前に軽く聞かれますが、ここで「嫌だ」とはさすがに言いにくい。でも、投稿を見ると、私の写真写りが気に食わないものばかりで、「世間様に恥をさらしている」ような気分に……。 正直、この「写真問題」で彼女とのつき合いをやめたくなるくらい悩んでいます。どう伝えれば、角が立たずに写真のSNS投稿を控えてもらえるでしょうか。穏当な言い方を教えてください。(ハンドルネーム:なみ)
本心を伝えるために、ポジティブにNOと言ってみよう
なみさんのご相談、昨今、多くの方々が同じことで悩まれていると思います。 「嫌だ」とはさすがに言いにくいとのことですが、「NOと言う」のは悪いことではありません。もしかすると、NOの意味を「断る」や、人との関係性や縁を「切る」という感覚で捉えていらっしゃるのかも? 業界のお仕事での「ご縁」をベースに考えた時、「NO」は決して断る意味だけのものではなく、その向こう側、その先が存在する、「私はこういうふうに進みたい」という、自分の「YES」を相手にお伝えする意味でのNOなのだと思うんです。 なみさんはきっと優しい方なのだと察します。同時に、関係性が壊れないように、相手を不快な気持ちにさせないようにと配慮することで、なみさんが損をするほうを選んでいるなとも感じます。でもそれを繰り返していると、いつまでたっても自分自身の本当にやりたいことや、幸せになることが出来にくくなってきます。この悩み、NOの使い方を前向きに捉え、自己表現をしていく意味でのNOに切り替えてみるチャンスかもしれません。 “ポジティブなNO”とは「私はこういう人間なので、そういう人間としてお付き合いをお願いします」と、“自分らしさ”を表現することでもあります。「〇〇されたら嫌=△△してもらえると私はうれしい」と相手に伝えることだとも言えるんです。 友人がSNSに投稿する写真が、自身の写り具合が気に食わないものばかりで、「世間様に恥をさらしている」ような気がしてしまうとのことですが、これに関しては、「私は控えめな人間で、人前に自分をさらけ出すのがちょっと苦手なんです」と、ご友人にちゃんとお伝えしてみるのはいかがでしょうか? そうすることで“そういう自分である”ことを合わせて、お付き合いを安心して継続できると思います。 また、もっとかわいく撮ってほしいな、きれいに写っている写真を使ってほしいな、という気持ちもとってもよくわかります。これは心構えで解決できるかもしれません。「かわいい写真を使ってほしいから、選ぶ前に一回聞いて」と伝えたり、写真を撮る時に自分のスマホでも撮ってみて投稿するものを一緒に選んだり、なんとなく写真を撮る(撮られる)のではなく“SNSに投稿する用”に「アップされる気持ちと心構え」で一緒に撮影したりするのはいかがでしょうか? なみさんは、人に合わせることをして、これまで自分の本心を後回しにしてきたんじゃないかなとも感じました。それは一見とても優しいように見えますが、自分自身にとっては優しくないことです。 これからは「こうしていきたい」をPR、発信していくことが、SNS時代においての将来、素晴らしい友人との出会い、ご縁、チャンスを引き出すチカラになると思います。20年来の友人との付き合いをやめたいくらい、強い気持ちがあるのであれば、私はこういうことが大好きです!という「ポジティブなNO」に転換させてみてください。(映画監督 安藤桃子)