大阪の高齢者施設「スマホ検査センター」1週間で15人の陽性判明
27日の新たな陽性者数は357人、死者数は23人
大阪の高齢者施設「スマホ検査センター」1週間で15人の陽性判明
大阪府の吉村洋文知事は27日午後、大阪府庁で定例記者会見を開いた。会見では吉村知事が、高齢者施設における新型コロナウイルスのクラスター発生防止などのため、21日から大阪府が開設した「高齢者施設『スマホ検査センター』」の稼働状況を発表。1週間で15人の新型コロナウイルス陽性が判明したと明らかにした。大阪府は同日、新型コロナウイルスの新たな陽性者数が357人、同日判明した死者数は23人だったと発表した。死者数は、1日に発表された数としては過去最多となった。 【中継録画】定例会見で吉村知事が高齢者施設「スマホ検査センター」への申し込み方法を実演(2021年1月20日)
スマホで検査の申し込みから検査結果通知までを一貫して実施できる仕組み
府によると、このセンターは、府内の高齢者施設で新型コロナウイルスのクラスターが発生するなどして高齢者がなくなるケースが多いことを受け、特別養護老人ホームなど府内で約3500個所ある高齢者入所施設の職員、入所者。そして高齢者通所施設(デイサービスなど約5000個所)の職員らを対象に設置された。 スマホで検査の申し込みから検査結果通知までを一貫して実施できる仕組みとなっており、21日から稼働した。
1週間でウェブでの受付は620件、うち検査依頼件数は398件
吉村知事は、この1週間でウェブでの受付は620件、一日平均100件の申請があったことを明かした。その中で、検査依頼件数は398件あり、検査を行ったところ、15人の要請が判明したという。陽性が判明した人がいる施設については、ただちに検査を実施するとしている。
知事「高齢者施設でのクラスターを抑えられる機会になると思う」
吉村知事は、この取り組みについて「周知されることで、高齢者施設でのクラスターを抑えられる機会になると思うので、これを広めていきたい」と話している。 また「申し込みはあったけど、検査キットをとりにきてもらえないケースもあり、申し込みされた方はすみやかに検体を提出していただきたいと思います」と続けた。
27日で大阪府に緊急事態宣言が発令され2週間
また、27日で大阪府に緊急事態宣言が発令され2週間となったが、吉村知事は現在の府内の状況について「1月6日は600人など右肩上がりになるんじゃないかと判断しましたが、数としても頭を抑えられている状況じゃないかなと思います」と述べた。