「私はずっと独身で生きていくしかない」と諦めていた44歳。恋愛も結婚もうまくいかないのは、毒親育ち・メンタルのせい?
40代以降で結婚した人=オトナ婚の経験者にインタビューするシリーズ第23回目は、7年付き合っていたバツイチ男性と破局、その後結婚前提でお付き合いした男性ともうまくいかず、一生独身を覚悟していたきよさんです。幸せをつかみ取ったその陰には、ある人物の存在がありました。 【データ】男性・女性の未婚率の推移、30~40代女性の結婚願望は? どこで彼と出会ったの? 彼はどんな人? どうしたら結婚できたの? などなど、気になるオトナ婚の実態に、ライターのミナト薫(47歳)が迫ります。 【7年付き合ったバツイチ元々彼 性行為ができなかった元彼 うまくいかない恋愛の日々を送った20代・30代 オトナ婚 第23話】
20代はバツイチ男性と交際。結婚に前向きになってくれないことに嫌気がさし……
――きよさんが結婚されたのは44歳、旦那様が現在48歳の時です。 はい、今から2年ほど前ですね。交際期間2年で結婚しました。 ――きよさんのこれまでの恋愛遍歴を教えてください。 20代から30代にかけて、ひとりの男性と7年間付き合っていました。彼はバツイチで、別れた奥さんのもとにいる自分の子供に養育費を払っている状態でした。 すごく気が合うし、笑いのツボも一緒だったので、最初すごく幸せでした。バツイチということで周囲から反対はされていましたが、私は結婚を望んでいました。 ――うまくいかなくなったのはどうしてですか? 私が30歳になった時、自然と結婚の話になったんです。その時に相手が言った条件が、「自分はまだまだ養育費を払い続けないといけないから、もし結婚したとしても絶対仕事を続けてほしい」ということ。 あと、「もし2人の間に子供ができても、育てるお金がないから援助は一切できない」ということでした。
「子供ができても援助はしない」という言葉にショックを受け破局
――え! 2人の子供なのにそれはちょっと……。 ですよね。とはいえまだ仮定の話でしたし、私も彼のこと好きだったので、傷つきながらも交際は続けていました。 あと、最初の「仕事はずっと続けてね」という言葉も、実は私にとってはとてもハードルが高いことで。 ――というと? 私は元被虐待児なんです。子供の頃から母親に虐待を受けていて。主に言葉の暴力ですね。「あなたなんて産まなきゃよかった」とか。 それが原因で、うつ病や適応障害を発症しているんです。今も完治はしていません。症状がひどい時は仕事ができなくなったりもするので、その病気のことを知っているにも関わらず「絶対働いてね」と言われたこともきつくて。 ――うーん。ひどいですね。 それ以外にも交際期間が長くなるうちに「大切にされてないな」と思うことが増えてきたんです。 たとえば、私が「どうしてもやめてほしい」とお願いしているタバコをいつまでたってもやめないこととか。あとは、元奥さんのところにいる子供のことを最優先にするところも、仕方ないとはいえ何気にきつかったですね。 ――それでもきよさんは耐えていたんですね。 そうですね。結婚したい気持ちが残っていたので。でも当然彼に言われた言葉のショックも続いていて、「私ってなんなんだろう」と思うことが増えてきました。 距離を置いてみたりもしたのですが、結局再び連絡を取るようになって元に戻ってしまったり。そんな日々が続いた結果、7年の交際を経て別れました。