ゆとり先生の教育提言(6) 売り上げ減のご当地品を全国に! “高校生お中元プロジェクト”
「名物を送り合おう!」
ちょうど同時期、JKnoteが中心となり、東京、静岡、岐阜、福井、兵庫、愛媛など全国の高校生地域活動グループをオンラインで組織した「全国高校生オンライン会議」のミーティング中、「それぞれの地域にしかない名物の食べ物って何?」という話題になり、活発な意見交換が行われました。そしてお互いが「食べたいよね~」という話になりましたが、コロナ禍のこの状況、お互いを訪問し合うことはなかなかできません。それならば「それぞれの地域に自分のところの名物の食べ物を送り合おう!」という流れになりました。
JKnoteではこの流れを「仕組み」に仕立て上げました。名付けて「全国高校生お中元プロジェクト」。 仕組みは簡単。 1.オススメの地元食べ物をピックアップする 2.希望する他の地域の高校生団体に「お中元」として発送する 3.受け取った側は、送られた食べ物を食べ、その様子をあらかじめ決められたハッシュタグをつけてSNSなどで紹介する この動きが全国色々なところで起これば、地元の高校生のセレクトによるギフトが他地域の高校生によって紹介されることにより、新たな視点で、全国各地域の名物がPRされ、観光客が戻った際のみやげ物需要回復のきっかけになることが期待されます。
会議の翌月に相互発送を開始
6月に行った「全国高校生オンライン会議」にて、お中元プロジェクトの概要を発表、この企画に乗ってくれる高校生団体を募集しました。手が挙がったのは8団体。早速、7月からお互いの地域の「高校生おすすめ名物」の送り合いが始まりました。 岡山のJKnoteから提供したのは、岡山のおみやげの大定番「きびだんご」。きびだんごは、江戸時代後期より名物として岡山藩のお墨付きをもらっていた歴史の長いお菓子です。現在、岡山県下18以上のメーカーがきびだんごを製造しています。 しかし、きびだんごもコロナ禍の例に漏れず、みやげ需要激減のあおりを受けました。JKnoteではその窮状を聞いたメーカーと相談し、きびだんごを「お中元プロジェクト」に無償で提供していただき、全国の高校生に食べてもらうことにしました。