あまりにもガッカリ…。23/24シーズン、プレミアリーグ期待外れイレブン。残念な結果に終わった11人は?
2023/24シーズンのプレミアリーグではリーグMVPを獲得したマンチェスター・シティのフィル・フォーデンを筆頭に多くの選手が輝きを放った。その一方で期待を大きく裏切った選手もいる。今回はフットボールチャンネル編集部が選んだ2023/24シーズンのプレミアリーグ期待外れイレブンを紹介する(データは『Sofa Socre』を参照)。 【画像】23/24シーズン、プレミアリーグ期待外れイレブン
GK:イヴォ・グルビッチ(シェフィールド・ユナイテッド) 生年月日:1996年1月18日 リーグ戦成績:9試合25失点0クリーンシート 今冬にアトレティコ・マドリードからシェフィールド・ユナイテッドに加入したイヴォ・グルビッチは、残留に向けての救世主として期待されていた。しかし、結果は9試合で25失点と幾度もゴールネットを揺らされ、無失点に抑えた試合はゼロ。あまりの低パフォーマンスから最終的にウェス・フォデリンガムにポジションを奪い返されてしまった。 シェフィールド・ユナイテッドがプレミアリーグの最多失点記録を更新するほど、チームとしての守備が酷かったのは間違いないが、グルビッチが実力不足だったのは断言できる。GKのセービング能力を可視化するデータであるPSxG-GA(被枠内シュートによる失点期待値-失点数)はリーグダントツのワーストとなる「-8.3」(期待値との比較で8.3点多く失点している)を記録。フォデリンガムもミスがあったとはいえ、彼の方がシュートストッパーとして優れていたのは明らかだった。 特に酷かったのがバーンリーとの残留争いをかけた大一番でのパフォーマンスだ。相手GKアリヤネット・ムリッチが10本の枠内シュートを止める大活躍を披露した一方で、グルビッチは3度もニアサイドを抜かれて4失点。逆天王山での低すぎるパフォーマンスを受けて、それ以降クリス・ワイルダー監督はこのクロアチア人GKを起用することはなかった。
CB:ネイサン・コリンズ(ブレントフォード) 生年月日:2001年4月30日 リーグ戦成績:32試合1得点1アシスト 昨季ブレントフォードはトップハーフでフィニッシュしたが、今季は16位と残留争いに巻き込まれてしまった。エースのアイバン・トニーが前半戦を欠場したため得点力不足による不調と思われがちだが、実際は昨季との比較で得点数の差は「2」しかない。逆に失点は46から65へと「19」も増えており、守備の崩壊がチームの不調を招いた。 昨季セーブ数とセーブ率でトップだったダビド・ラヤがアーセナルに引き抜かれたこともチームとして大きなマイナスだったが、それ以上に痛恨だったのがDF陣のイージーミスの数々だ。中でも昨夏にウォルバーハンプトン(以下ウルブス)から加入したネイサン・コリンズはフィールドプレイヤーではリーグワーストとなる4回も失点に繋がるミスを犯しており、目に余るプレーが多かった。 特に保持の局面での判断が不安定で、古巣ウルブスとの一戦では2度も相手にプレゼントパスを出して失点に関与。他にも球離れの悪さや相手のプレスに対して貧弱な部分をみせてピンチを招くことが多かった。好調な試合では勝利に貢献するスーパーなブロックもあっただけに、好不調の波の激しさは改善したいところだ。