スポットライト浴びる大谷、ジャッジの両雄

初出場となるワールドシリーズの開幕を前に抱負を語るドジャースの大谷翔平＝10月24日、米ロサンゼルス【AFP時事】

　米大リーグの王者を決めるワールドシリーズは、ドジャース（ナ・リーグ）－ヤンキース（ア・リーグ）の対戦で25日（日本時間26日）から始まる。ドジャースの大谷翔平にとってメジャー7年目で初の大舞台。ヤンキースには大谷と並ぶ強打のアーロン・ジャッジがおり、こちらもワールドシリーズ初出場となる。ともに両リーグの第1シードチームとして戦いを勝ち上がり、打者を中心に多くのスーパースターを擁する。東西名門による久々の頂上決戦は、間違いなく日米のファンを熱狂させるだろう。 【写真】ワールドシリーズ進出を決め、シャンパンファイトを楽しむドジャースの大谷翔平 ◇実に43年ぶりの激突 　ご承知の通り、ドジャースはジャイアンツとともに、ヤンキースと同じニューヨークを本拠とするライバルチームだった。しかし、ドジャースとジャイアンツは新たな市場を求め、1958年にロサンゼルスとサンフランシスコにそれぞれ移転。その後を埋めるように62年にメッツがニューヨークで誕生した。ドジャースとヤンキースのワールドシリーズでの対戦は1981年以来、実に43年ぶり12度目。過去はヤンキースの8勝3敗で、ドジャースの移転後は2勝2敗だ。 　大谷はドジャース移籍1年目の今季54本塁打、130打点で2冠に輝き、ともにリーグ2位の打率3割1分、59盗塁をマークし、史上初の「50本塁打50盗塁」を達成と、歴史的なシーズンを送った。対するジャッジも58本塁打、144打点の2冠に加え、打率3割2分2厘で3位と、強打をほしいままにした。ドジャースにはムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンと、今季打撃ベスト10入りのMVP経験者がおり、ヤンキースには41本塁打のフアン・ソト、2度の本塁打王の経験があり、今季プレーオフ5本塁打と絶好調のジャンカルロ・スタントンらがいる。知名度の高いスター選手ぞろいの重量打線の激突が耳目を集める。ドジャースの山本由伸が相手強力打線にどう立ち向かうかも見ものだ。 　シーズン50本塁打以上の選手のワールドシリーズでの激突は初めて。本塁打王を擁するチームの対戦も、56年のドジャース（デューク・スナイダー）－ヤンキース（ミッキー・マントル）以来だという。当然、大谷とジャッジのどちらが本領を発揮するかが話題を呼んでいる。