「じつは破格1億円オファーを断っていた…」女子バレー古賀紗理那“まだできる”の声に本音「復帰は絶対にない」“28歳で引退決断”の真相
パリ五輪を最後に、現役生活にピリオドを打ったバレーボール日本代表・古賀紗理那(28歳)。惜しまれつつコートを去るキャプテンの本音に迫った。【NumberWebインタビュー全2回の1回目/後編につづく】 【貴重写真】「脚長っ!」スーパー女子高生だった18歳の古賀紗理那「木村沙織2世」と騒がれた頃…「めっちゃ感動した」母がサプライズ登場した“バレー人生最後のサーブ”や「ソファーでくつろぐ古賀紗理那」も見る 10月12日、SV.LEAGUE WOMENの開幕戦。 母から受け取ったボールで、最後のサーブを打つ。20年間にわたるバレーボール選手生活で数え切れないほど打ち続けてきたサーブも、これが正真正銘、最後の一本。 「ちゃんと打てるか不安だったし、めちゃくちゃヘタクソになっていました。やっぱり、練習しないとダメですね(笑)」 慣れ親しんだNECレッドロケッツ川崎の本拠地、とどろきアリーナでの引退セレモニー。サーブを打ち終えた古賀紗理那は、両手を上げ、笑顔でコートを去った。 これまでの選手生活の中で、印象深い一本は――。 少し考えて、古賀が言った。 「私はもともとサーブが得意じゃなくて、チーム(NEC)に入ってからもすごい怒られていて。でも常に攻める、っていうことは意識しながら打ってきました。最近で言えば、印象に残っているのはパリオリンピックのブラジル戦。(ブラジルの)マッチポイントの時に、こういう時に入れていくサーブを打っても全く次につながらないし、意味がない。とにかく強気でサービスエースを獲りに行く気持ちで打ったサーブがエースになった。その時に、成長した、ってすごく感じたので、一番印象に残っています」 攻める姿勢を貫く。そのためには日々、ストイックな生活を送ることも厭わない。振り返ったブラジル戦でのサーブも、実に古賀らしい「一本」だった。 引退セレモニーのひと月前、古賀の話を聞く機会に恵まれた。パリ五輪から続く忙しさもひと区切りがついた頃だったが、長年暮らした川崎から、夫・西田有志が在籍する大阪ブルテオンが拠点とする関西への引っ越しを控え、少し慌ただしかった。それでも古賀は笑みを浮かべていた。 「引退したから、今まで以上に“NGなし”なので。何でもしゃべりますよ」 パリ五輪を控えた7月9日に、自身の現役引退を発表。主将でエース、日本代表の中心であるだけでなく日本女子バレーをけん引する存在である古賀の決断に、驚きの声や「まだできる」という声が挙がった。だが、「ありがたいけど」と前置きした後、古賀はきっぱりと言い切る。 「結婚したから子どもが欲しいんじゃないか、だから引退するんだろうと言われることも多いですけど、そうではなくて。本当は東京(五輪)が終わって1シーズンやったらやめようと決めていたので、そこから気持ちを立て直してここまでやった自分を褒めたい。先のことは決まっていないですけど、違う環境に触れるのは楽しみだし、私の人生を楽しみたいと思っているんです」 とはいえ、一度だけ聞いてみた。でも続けるとなれば、もっとできるのではないか。古賀が即答した。 「できます。100%、やれる。むしろさらに成長速度を上げてもっとうまくなれる。それは絶対自信があるし、今までの生活で身体を整えて、プラスして違うことも取り入れればもっともっと成長すると思います」 そして、「もう過去の話だけど」と切り出した話に驚かされた。 「実はパリオリンピック後の1シーズン、トルコのワクフバンクに来ないか、とオファーがあったんです」
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