【土日の天気】西~東日本は9日(土)の日ざし有効に 奄美には大雨特別警報 土砂災害など最大級警戒を
きょう9日(土)午前11時53分現在、奄美には大雨特別警報が発表されている。奄美や沖縄ではあす10日(日)にかけても雨が続き、さらに雨の量が増える見通し。土砂災害や低い土地の浸水などに最大級の警戒が必要だ。本州付近は、きょう9日(土)は日ざしに恵まれて過ごしやすい所が多いものの、あす10日(日)は西日本や東日本で曇りや雨となる見通し。西日本や東日本では、きょう9日(土)の日ざしを有効に使った方がよさそうだ。
けさも冷え込み強く 東京は今季一番の寒さに
きょう9日(土)の本州付近は、大陸から移動してきている高気圧に覆われよく晴れている所が多くなっている。そのためけさは放射冷却が強まり、最低気温は東京都心で7.8℃、名古屋7.7℃、大阪9.3℃など全国313地点で今シーズン一番の冷え込みとなった。
一方で、奄美や沖縄には高気圧のふちを回る梅雨末期並みの非常に湿った空気が流れ込み、未明から朝にかけて線状降水帯が発生。午前11時53分現在、鹿児島県奄美地方南部の与論町には「大雨特別警報」が発表されており、11月としては異例で記録的な大雨となっている。
本州付近は晴れて紅葉狩り日和
きょう9日(土)午後も奄美や沖縄には非常に湿った空気の流れ込みが続く見通し。猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、さらに雨の量が増えるおそれがある。奄美ではきょう9日(土)夕方にかけて土砂災害や低い土地の浸水に最大級の警戒が必要。また、沖縄では今夜遅くにかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。
本州付近は午後もよく晴れる所が多い見込み。西日本や東日本の最高気温は20℃前後で、昼間は過ごしやすい所が多い予想。紅葉が見頃を迎えている所では、青空に紅葉がよく映えて紅葉狩り日和となりそうだ。 ただ、九州南部は湿った空気の影響で雲に覆われやすく、夜にかけてにわか雨の可能性がある。
あす西~東日本も曇りや雨 東京16℃で空気ヒンヤリ
あす10日(日)にかけても奄美や沖縄では雨が続き、激しく降るおそれがある。あす10日(日)朝までに降る雨の量は、多い所で奄美300ミリ、沖縄では200ミリの見通し。たとえ雨の弱まるタイミングがあっても、油断せず崩れやすい所や川の近くには近づかないでほしい。
あす10日(日)になると本州付近も、高気圧のふちを回る湿った空気の影響を受ける見通し。西日本から東日本の太平洋側を中心に雲が広がりやすく、所々で雨が降りそうだ。日ざしが届きにくい分、東京都心の最高気温は16℃と昼間も空気はヒンヤリする予想。西日本や東日本では、週末はきょう9日(土)の日ざしを有効に使った方がよさそうだ。 (気象予報士・鈴木悠)