富士山で過去最も遅い「初冠雪」 平年・昨年より1か月以上も遅く
7日(木)朝、甲府地方気象台は、富士山の「初冠雪」を観測したと発表した。平年より36日、昨年より33日遅く、130年前の統計開始以降、過去最も遅い記録となった。5日(火)~6日(水)にかけて断続的に降水があり、山頂付近の気温が0℃を下回っていたため、降雪があったとみられる。
初冠雪とは
その年の「最高気温日」を観測して以降に、「山の全部または一部が、雪または白色に見える固形降水(ひょうなど)で覆われている状態を下から初めて望観できたとき」を指す。富士山の初冠雪を観測し、発表しているのは甲府地方気象台で、初冠雪の平均日は10月2日。 なお、最も早い記録は、2008(平成20)年の8月9日。2021年は、8月4日に日平均気温の最高値が出現したものとし、9月7日に初冠雪が観測されたが、その後9月20日に日平均気温の最高値が更新された。このため、9月7日の初冠雪は見直しとなり、正式な記録は9月26日となった。