50代から始まる「脳の老化」を防ぐために、脳科学者が勧める食事術
高GI食のラーメンも、お酢をかけると低GIに
昼食は外食やコンビニが多くなりがちな人でも、組み合わせを意識すれば、一食あたりのGI値を下げられます。うどんなら食物繊維が豊富なとろろ入りを選ぶ、カレーならカゼインを含むチーズ入りを選ぶといいでしょう。 また、コンビニ弁当のご飯やおにぎりは、実は食後の血糖値が上がりにくい食品です。お米や麺類などの炭水化物を調理後に冷ますとレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)という成分が増え、食物繊維と同様の働きをして、糖の吸収を緩やかにしてくれるからです。一度冷えたご飯を温め直してもレジスタントスターチは残るので、お弁当をレンチンしても大丈夫です。 昼にラーメンを食べる人も多いと思いますが、その際はお酢を少し加えましょう。お酢に含まれる酢酸が糖質の吸収を抑制し、Gi値が下がるという研究結果があります。またチャーハンはGI値が高いと思われがちですが、ご飯が油でコーティングされて腸内で糖質を吸収しにくくするため、白米より食後の血糖値が上がりにくいという研究結果もあります。 もちろん食べ過ぎは禁物ですが、適量ならお酢入りラーメン+チャーハンの組み合わせも悪くありません。
西剛志(脳科学者)