世界初、新幹線で自動運転…JR東日本が「世界の鉄道をリードする」
JR東日本は、運転士の乗務を必要としない自動運転「ドライバレス運転」を世界で初めて新幹線に導入する。2029年度に上越新幹線の新潟駅―新潟新幹線車両センター間の回送列車に、30年代中ごろに東京駅―新潟駅間の営業列車と回送列車に導入する。その後、北陸新幹線、東北新幹線に広げる。「世界の鉄道をリードする」(喜勢陽一社長)。 同社は自動運転レベルを、運転士が列車前頭に乗務する半自動運転の「GOA2」、係員が列車に乗務する営業列車向けの「同3」、係員が乗務する必要がない回送列車向けの「同4」に区分。同3と4がドライバレス運転となる。先行して28年度に長岡駅―車両センター間の営業・回送列車に同2を導入し、段階的にエリアを広げレベルを上げる。 喜勢社長はドライバレス運転の意義を「鉄道をサステナブル(持続可能)にするにはイノベーションが必要」と説明。人手不足に対応すると同時に、「人ならではの価値を生み出す業務に社員の力を振り向ける」とする。